庭で育てる果樹を選ぶときのポイントは?選び方と初心者の方にもおすすめの果樹をご紹介!

自宅の庭で育てる果樹はどうやって選べばいい?

ブルーベリー

果物はスーパーで買うの一般的になっています。
ですが、家の庭で果樹を栽培すれば、美味しい果実を食べられることはもちろん、きれいな花や、生長に感動することもしばしば。食べる以外の楽しみも手に入れられます。
そのため「庭でなにか果樹を育てられたらなぁ」と考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に自宅の庭で果樹を育ててみたいと思っても、
「どんな果樹を選べば良いんだろう?」
と悩んでしまう方も多いはず。

そこでこの記事では
・庭で育てる果樹を選ぶ際の5つのポイント
・庭で栽培できるおすすめの果樹3選
をご紹介していきます。

「果樹を育ててみたいけどどれを選べばいいか分からない」という方はぜひご一読ください。

目次

  1. 自宅の庭で育てる果樹はどうやって選べばいい?
  2. 庭で育てる果樹を選ぶ5つのポイント
    1. 庭で育てる果樹を選ぶポイント①:自分が食べたい・育ててみたい果樹を選ぶ
    2. 庭で育てる果樹を選ぶポイント②:管理工程の少なさで選ぶ
    3. 庭で育てる果樹を選ぶポイント③:住んでいる地域の気温で選ぶ
    4. 庭で育てる果樹を選ぶポイント④:庭のスペースに合わせて選ぶ
    5. 庭で育てる果樹を選ぶポイント⑤:落葉果樹・常緑果樹から選ぶ
  3. 【初心者向け】庭で栽培できるおすすめの果樹を3つご紹介
    1. 庭で栽培できる初心者向けの果樹①:ブルーベリー
    2. 庭で栽培できる初心者向けの果樹②:梅
    3. 庭で栽培できる初心者向けの果樹③:ポポー
  4. まとめ

庭で育てる果樹を選ぶ5つのポイント

庭で果樹を育ててみたいと思っても、初めてだと何も基準がないのでどうやって選べば良いのかわからなくて悩んでしまいますよね。

そこでここからは、庭で育てる果樹を選ぶ際の5つポイントをご紹介していきます。

これらのポイントを抑えれば、果樹選びに迷うことはなくなりますよ。

庭で育てる果樹を選ぶポイント①:自分が食べたい・育ててみたい果樹を選ぶ

ぶどう

「知人におすすめされた」「それしかなかったから買ってみた」などの理由で自分が特に興味のない、食べたいとも思わない果樹を選んでしまうと、日々の管理作業も適当になってしまいます。
管理作業が適当になってしまうと、せっかくの果樹が枯れてしまうということも。

そのため、自分が食べたい・育ててみたいと思う果樹を選ぶことを強くおすすめします。

実際に私も以前から気になっていたブドウ(ピオーネ)を育てているのですが、毎日「今日は枝が伸びたかな」「虫はついていないかな」など気になって仕方がありません。

自分が食べたい・育ててみたい果樹を選ぶと、日頃の管理作業にも熱が入り、果樹栽培が楽しいものになりますよ。

庭で育てる果樹を選ぶポイント②:管理工程の少なさで選ぶ

ブルーベリー

水やり・追肥・収穫だけでなく、摘果・剪定・袋掛けなど、果樹ごとに管理作業の数は異なります。もし日頃仕事や家事などで忙しい方が管理作業が多い果樹を選んでしまうと、作業が間に合わず、うまく育たないということが起きてしまいます。

日々忙しい。それでも果樹を育ててみたいという方は、管理工程の少ない果樹を選ぶと良いでしょう。

ブルーベリーレモンのような管理工程が少ない果樹を選ぶことで、忙しい毎日の中でも果樹栽培を楽しむことができますよ。

庭で育てる果樹を選ぶポイント③:住んでいる地域の気温で選ぶ

りんご

果樹にはそれぞれ「耐寒気温」があります。最低気温がこの耐寒気温を下回ると木が弱っていき、最悪の場合枯れてしまうことも。

そのため、住んでいる地域の気温に合わせるのも果樹選びの重要なポイントです。

下記の表は、各果樹の耐寒気温の一例です。

果樹の耐寒

お住まいの地域の最低気温については、気象庁のサイトで確認することができます。
気象庁|過去の気象データ検索
(上記のリンクから地点を選択→観測開始から月ごとの値を表示→最低気温で確認できます)

事前に気になる果樹の耐寒気温、お住まいの地域の最低気温を確認しておき、寒さで枯らせることのないようにしておきましょう。

庭で育てる果樹を選ぶポイント④:庭のスペースに合わせて選ぶ

レモン

庭のスペースがどれくらい空いているのかも、果樹を選ぶ際に重要なポイントになります。

果樹にはそれぞれ樹高が高くなりやすいもの(高木性果樹)とそうでないもの(低木性果樹)があります。

庭のシンボルツリーにする場合や庭に木陰を作りたい場合は高木性果樹が向いています。
一方、庭のスペースを広く取るのが難しい場合や、できるだけコンパクトに育てたい場合は低木性果樹を選ぶと良いでしょう。

地植えにすると大きくなりやすい高木性果樹でも、プランターで育てることでコンパクトに育てることも可能です。

果樹の受粉樹の要不要

また、梅や栗のように1本では受粉ができず果実がつかないため「受粉樹」が必要な果樹もあります。その場合は2本以上育てる必要があるので、1本で育てるよりも広いスペースが必要になります。
果樹の種類にもよりますが、受粉樹を植える距離はおよそ3~5m必要と言われています。

反対に1本の木でも実をつけてくれる果樹は受粉樹が必要ありませんので、広いスペースを取るのが難しい場合は、このような果樹を選ぶのがおすすめです。

庭で育てる果樹を選ぶポイント⑤:落葉果樹・常緑果樹から選ぶ

オレンジ

果樹には冬に葉を落とす「落葉果樹」と、冬でも葉を落とさない「常緑果樹」があります。

落葉果樹は夏は日よけとして活躍してくれますし、冬は日光を通して暖かさ・明るさをもたらしてくれます。

一方、常緑果樹は年間を通して葉が生い茂っているので、お家の目隠しにぴったり。そのため、人目が入りやすい場所に植えるのであれば常緑果樹がおすすめです。

【初心者向け】庭で栽培できるおすすめの果樹を3つご紹介

果樹を選ぶポイントがわかっても、実際にどんな種類を選べば良いのか悩んでしまう方も多いかと思います。

そこでここからは、初心者向けの庭で栽培できるおすすめの果樹ご紹介していきます。

ぜひ参考にしてくださいね。

庭で栽培できる初心者向けの果樹①:ブルーベリー

ブルーベリー

ブルーベリーは樹高が低いこと、ほぼ放任で育てられるくらい作業工程も少ないことから、初心者の方にとても人気の果樹です。

また、春には白く可愛らしい花を咲かせ、夏には果実、秋には紅葉と1年中楽しめるのも大きな魅力。

そのまま食べるのはもちろん、ジャムにしたり、ケーキや焼き菓子にのせたりと用途も広いので、食べ方で困ることはないでしょう。

果樹は育てたいけど忙しいから栽培に手間を掛けたくない方、庭のスペースが広くないから樹高を低く抑えたいという方におすすめです。

ブルーベリーの育て方の記事はこちら
【人気の家庭果樹】ブルーベリー栽培の方法と育て方のコツをご紹介

庭で栽培できる初心者向けの果樹②:梅

梅

梅は他の果樹と比較すると管理作業が少ないため、栽培に大きな手間がかかりません。
水やり、追肥を除けば1年間の管理作業は枝の間引き、収穫、剪定のみ。これだけで梅の実・花を楽しむ事ができます。

また、寒さに強いのも梅の特徴の1つ。梅の耐寒気温は-15℃なので、ある程度寒い地域でも育てることができます。

梅を育てれば、梅干しや梅シロップ、梅酒を作る「梅仕事」が毎年の楽しみになりますよ。

管理作業の少ない果樹を探している方、寒い地域に住んでいるけど果樹を育てたい方におすすめです。

梅の育て方の記事はこちら
【忙しい方におすすめ】初心者でもできる梅の栽培方法

庭で栽培できる初心者向けの果樹③:ポポー

ポポーはあまり馴染みがないかもしれませんが、実は家庭菜園に非常に向いている果樹。

ポポーの耐寒気温は-20℃。そのためほとんどの地域で栽培が可能です。
また、樹皮や葉の部分に強い殺虫成分が入っているため害虫を寄せ付けません。なのでポポーは無農薬で栽培可能なのです。

実を収穫してから完熟するまで1 週間程度と早く、完熟するととても柔らかくなってしまいまうため、生の状態ではほぼ流通していません。

ポポーは家庭菜園だからこそ楽しめる果樹。せっかくなら珍しい果樹を育てみたいという方におすすめです。

ポポーの育て方の記事はこちら
幻のフルーツ!美容効果の高いポポーの育て方と食べ方【農家さんからのアドバイスも】

まとめ

庭で育てる果樹を選ぶ際の大事なポイントは以下の5つです。

・自分が食べたい・育ててみたい果樹を選ぶ
・管理工程の少なさで選ぶ
・住んでいる地域の気温で選ぶ
・庭のスペースに合わせて選ぶ
・落葉果樹・常緑果樹から選ぶ

これらのポイントを押さえれば果樹選びで間違えることはありません。

あなたに合った果樹を選んで、果樹栽培を楽しんでくださいね。

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この記事のライター

オータク

農業関係の仕事をしている果樹ライター。よく農家さんのところにお邪魔してお話しています。
たくさんの果樹を育ててみたいが家の庭の広さが足りず現在葛藤中。

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