踏みつけに強いヒメイワダレソウ(リッピア)は芝生の代わりになるのか
踏みつけにとても強いヒメイワダレソウ(リッピア)
目次
ヒメイワダレソウの特徴1:芝生の代わりになる程の地被(ちひ)力
ヒメイワダレソウの特徴2:可愛らしい花
ヒメイワダレソウの特徴3:耐踏圧性が強い
ヒメイワダレソウの特徴4:植え付けか簡単で土をほとんど選ばない
土:
荒れ地でない限り、特に気にしなくても大丈夫です。逆に、荒れ地でもグングン成長していきますので、気にせず植えることが可能です。
植えつけ環境:
陽当たりの良い場所がオススメです。日陰・半日陰でも大丈夫ですが、花付きが悪くひょろひょろした感じになります。
植え付け後の管理
植え付け後、「何か手間をかけないといけないんじゃないか?」という不安もあるかと思いますが、気を付けていただく事は、以下のみになります。
刈り込み:
梅雨前、伸びすぎてきたなと思ったら、形は気にせず刈込ばさみで、上部や端の伸びたと思った部分をバサバサと切るだけです。冬は、枯れた地上部を刈り込む事で、春以降の新しい枝葉の成長を促す役割があります。
水やり:
植え付け時にしっかり与えればOKです。あとは土が乾いたらたっぷりと与えます。根付いた後は、真夏の乾燥が続いた時に行うくらいです。少しくらい水やりを忘れたとしても、気にする必要はありません。
肥料:原肥も追肥も、特に要りません。
病害虫:ほとんど発生しません。
ヒメイワダレソウの注意点
ヒメイワダレソウは狭いところに植えない
ヒメイワダレソウはどんどん広がっていくため、狭い場所に植えることは避けましょう。
繁殖力が強いという事は、言い換えれば、グングン育ち、あっという間に広がってしまうということです。開花を楽しみにしていた他の観賞用の植物が駆逐されてしまう事もあります。
グランドカバーとして利用する場合は、より広い場所へ植え付けることをオススメいたします。
ヒメイワダレソウの失敗談
ここで、筆者の失敗談をご紹介させていただきます。
新築時、玄関前の2×6mの庭に、ヒメイワダレソウを4苗ほど植えていただきました。1年目は「よく育ってくれている。」という印象でした。
2年目、庭以外の部分まで覆いつくすようになり、3年目には、伸びるというより他のエリアに「侵入」していくという印象でした。
同時に、1週間に1回の刈り込みが必要なほどになり、放っておくと植木に巻きつき、上へ上へと上り始めました。管理も大変になり、いつの間にか放置したままになりました。
すると、ヒメイワダレソウの冬の枯れた茎や葉の上に、春の新しい茎や葉が覆いかぶさるように伸び始め、何層にも重なるミルフィーユ状態になりました。ローメンテナンスとは言いながら、やはり、最低限の刈り込みは必要だと感じました。
それ以降は、梅雨前と冬の枯れた後の刈り込みのみは行うようにしています。
ヒメイワダレソウと芝生の比較1:踏みつけの強さ

芝生は、サッカーなどの競技場などで採用されており踏圧に強いイメージですが、実際は激しい踏圧により芝生がはげてしまうことが多々あります。そのため、張替えや肥料散布など、人が踏み込む場所などは念入りな管理が必要となります。それでも、頻繁に人が踏み入れる場所の維持は難しいといえます。
ヒメイワダレソウは、踏み込みに強く逆に踏むことによって、程よく成長が抑制される例もあります。
ヒメイワダレソウと芝生の比較2:管理の頻度

芝生は、5~11月の成長期に月1~2回の芝刈り、場合によって肥料散布が必要です。
ヒメイワダレソウは、梅雨前と地上部が枯れる真冬の年二回、刈り込みを行うだけです。
ヒメイワダレソウと芝生の比較3:コスト
芝生(高麗芝)は、約600~1000円/㎡、芝刈り機、、肥料代など。
ヒメイワダレソウは、約400~1200円/㎡(1ポット100~300円)、1㎡あたり、3~4ポット。刈込みバサミ。
ヒメイワダレソウと芝生の比較4:雑草抑制効果

芝生もヒメイワダレソウも、それなりに雑草は生えてきます。(画像は芝生の中に生えた雑草)
綺麗に刈り込まれた芝生の中にある雑草と、放任で育つヒメイワダレソウの中にある雑草を比べた時に、目立たないのはヒメイワダレソウと思われます。
ヒメイワダレソウと芝生の比較5:冬の状態

ヒメイワダレソウは、冬は枯れたような状態になります。芝生も同様になりますが、ヒメイワダレソウの方が見た目として枯れている感じがあります。
まとめ
ヒメイワダレソウは、植える場所の見極めが大切です。芝生の代わりとしては、踏みつけに強く広範囲の雑草抑制を目的としたグランドカバーとして適しています。
適した時期に刈り込みさえ行えば、芝生よりもローメンテナンスで雑草抑制にもなり花も楽しめる、初心者の方でも育てやすいグランドカバーといえるでしょう。
美観として芝生を取り入れたい、管理もやってみたい、お庭が広くない、という方には芝生をオススメします。
植える場所を見極めて楽しみましょう。
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この記事のライター
九州在住のガーデニングライター
家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡