比較的虫がつかない果樹5選|虫嫌いでも大丈夫

虫がつかない果樹ってあるの?

ポポー

「果樹を育ててみたいけど、どうしても虫が苦手…」

私が住んでいるような田舎ならまだしも、都会に住んでいると虫を見る機会も少ないので、苦手だという人は多いでしょう。

果樹は植物なので、どうしたって虫は寄ってきます。これはもうどうしようもありません。

しかし、まだ諦めないでください。

実は、比較的虫がつきにくい果樹というのが存在するのです。

そこで今回は、虫がゼロというわけではないけれど、比較的虫がつきにくい果樹を5つご紹介します。

それではまいりましょう!

目次

  1. 虫がつかない果樹ってあるの?
  2. 大前提:虫がつかない果樹は無い
  3. 比較的虫がつかない果樹5選
    1. 比較的虫がつかない果樹①:ポポー
    2. 比較的虫がつかない果樹②:ブルーベリー
    3. 比較的虫がつかない果樹③:ユスラウメ
    4. 比較的虫がつかない果樹④:グミ
    5. 比較的虫がつかない果樹⑤:ジャボチカバ
  4. 虫をつきにくくしたいなら適切な剪定が必須
  5. まとめ

大前提:虫がつかない果樹は無い

先ほども少し触れましたが、果樹にはどうしたって虫が寄ってきてしまいます。

これはどんな種類でも例外はありません。

なぜなら、それが自然界にとって普通のサイクルだからです。

果樹などの植物の葉や実を虫が食べ
→その虫を鳥などが食べ、
→鳥の糞や死骸を養分にして植物が育ちます。

これは自然なことですので、どうしようもありません。

「でもやっぱり虫は…」という場合は、農薬を使用するか、今回ご紹介する比較的虫のつかない果樹を育てるかのどちらかが選択肢になります。

比較的虫がつかない果樹5選

比較的虫のつかない果樹は、下記の5種類です。

・ポポー
・ブルーベリー
・ユスラウメ
・グミ
・ジャボチカバ

それぞれ詳しく解説していきますね。

比較的虫がつかない果樹①:ポポー

ポポー

市場にほぼ出回らないため、「幻のフルーツ」と呼ばれることもあるポポー。

そんなポポーは、樹皮や葉の部分に「アセトゲニン」という強い殺虫成分が入っているため、虫を寄せ付けません。

そのため、無農薬でも育てられるのです。

実際に食べたことがあるのですが、マンゴーとバナナに少しパイナップルを加えたような味がします。

熟した果実は非常に甘みが強く、酸味はほとんどありません。
若い実だと少し渋みが残っているものも。

虫がつきにくいことはもちろん、生食でほとんど市場に出回らない希少性もあるポポー。

ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。

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比較的虫がつかない果樹②:ブルーベリー

ブルーベリー

育てやすい果樹として初心者の方に人気の高いブルーベリー。

ブルーベリーも、虫がほとんどつかない果樹となっています。

そのため、無農薬で育てられることも多い果樹です。

実際に私も育てていますが、虫が付いているのは見たことがありません。

虫は来ないのですが、代わりに(?)鳥がきます。

「いい感じになってきたな〜」と思っていたら、いつの間にか実の数が少なくなるのです。

なので、ブルーベリーを育てる際は、防鳥ネットを使用するのがおすすめ。

ブルーベリー 防鳥ネット

こうすることで、鳥からの被害を最小限に食い止められますよ。

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比較的虫がつかない果樹③:ユスラウメ

ユスラウメ

春に梅に似た小さく白い花が美しく咲き、夏には果実を楽しめるユスラウメ。

そんなユスラウメも、比較的虫がつかない虫として挙げられます。

とはいえ全くつかないわけではなく、カイガラムシが枝や葉につくことがあります。

もしカイガラムシを見つけてしまっても、歯ブラシや竹串などでこすり落とせばいいので、直接触らなくても大丈夫です。

また、カイガラムシ専用の薬剤もあるので、そちらを使うという手もあります。

栽培に大きな手間もかからず、耐寒性・耐暑性も強い。また、綺麗な花も楽しめるため、シンボルツリーとしても人気が高いですよ。

比較的虫がつかない果樹④:グミ

グミ

ポポーと同じく果実が日持ちしないため、あまり市場に流通しないグミ。

そんなグミも、ほとんど虫がつかない果樹となっています。

虫で気にしておかないといけないのは、春の新梢にアブラムシがつくことくらいです。

こちらも歯ブラシなどで取り除くことができますので、直接触れることなく対処可能。

大量に発生してしまった場合には、薬剤を使うようにしましょう。

栽培管理がほとんどいらず、ある程度放っておいても育つので、忙しい方におすすめです。

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比較的虫がつかない果樹⑤:ジャボチカバ

ジャボチカバ

枝や幹に直接花が咲き、実がつくというユニークな果樹であるジャボチカバ。

そんなジャボチカバも、虫がつく機会はほとんどありません。

ときどきアブラムシやカイガラムシが付く程度。

他の果樹と同様に、見つけたら歯ブラシや竹串で取り除いてあげましょう。

ジャボチカバの実は、15〜30℃の生育適温であれば春から秋にかけて年に数回の収穫が可能。

実の味は見た目と同じく、ぶどうの巨峰に似ているようです。

ただ、ジャボチカバは熱帯果樹なので、実をつけるためには15℃以上の気温が必須。

暖かい地域にお住まいであれば、是非チャレンジしてみてください。

虫をつきにくくしたいなら適切な剪定が必須

虫が発生するにはさまざまな原因がありますが、その1つに「適切な剪定ができていない」ということが挙げられます。

剪定ができておらず枝が混み合うと、風通しや日当たりが悪くなり、害虫が発生しやすい条件が整ってしまうからです。

剪定に関しては、グリーンロケットのYouTubeチャンネルの中の、
【剪定の基本】絶対に剪定ができるようになる動画です
でわかりやすく解説していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

剪定をしっかりしていれば、虫が発生しにくくなるだけでなく、

・木が大きくなりすぎるのを防ぐ
・見た目が綺麗になる

など、さまざまな効果がありますので、どんな果樹でも剪定はしっかり行うことをおすすめします。

まとめ

今回は、比較的虫がつかない果樹を5つご紹介してきました。

比較的虫がつかない果樹は、

・ポポー
・ブルーベリー
・ユスラウメ
・グミ
・ジャボチカバ

の5種類です。

比較的虫がつかない果樹を手に入れて、ストレスフリーな果樹ライフを送ってくださいね。

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この記事のライター

オータク

農業関係の仕事をしている果樹ライター。よく農家さんのところにお邪魔してお話しています。
たくさんの果樹を育ててみたいが家の庭の広さが足りず現在葛藤中。

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