【7選】洋風ガーデンで大人気!お庭で育てやすいおすすめコニファー~低木編~
コニファーって、どんな植物?

こんにちは。樹木医で千葉県臨海地域での植栽管理経験をもつライターのminikiroです。
今回ご紹介するのは洋風ガーデンの定番人気、コニファーの低木です。
前回ご紹介した高木・中木コニファー同様、低木コニファーにも「グリーン系」、「ゴールド系」「ブルー・シルバー系」の3つの葉色があり、また葉の形も、マツに似たもの、スギに似たもの、ヒノキに似たものに分かれます。
目次
低木コニファーとは

「コニファー」と聞くと樹高の高い円錐形の樹木を想像する方も多いかもしれませんが、今回ご紹介する低木コニファーは最終樹高が1m程度やそれ以下で、小さな円錐形や半球型に育つ種類です。あまり大きくならないので小さなお庭やプランターでも育てられますし、お手入れの手間もあまりありません。花壇や寄せ植えでお花と一緒に植えて、アクセントとして楽しむのもおすすめです。
ぜひ、お気に入りの品種を見つけてくださいね。
お庭やプランターで育てやすいおすすめコニファー7選
グロボーサオーレア(ゴールド系 半球型)

こんもりと丸い樹形がかわいらしく、春~夏にかけて鮮やかな黄緑色の葉がお庭に映えます。冬は赤みを帯びた葉色になり、季節ごとの葉色の変化を楽しめますよ。ニオイヒバの品種なので、葉から柑橘系の爽やかな香りがします。列植して小さな生垣のような形にしたり、花壇のアクセントにしたりと、いろいろな楽しみ方ができる種類です。
成長はゆっくりで、放任でもまとまった樹形になってくれます。コンパクトに育てたい方は1~2年に1回程度形を整えるように刈り込むとよいでしょう。日向に植えるとゴールドの発色がよくなりますよ。
フィリフェラオーレア (ゴールド系)

強すぎない黄色の細葉が風でひらひらと揺れる、おしゃれで爽やかな印象の低木コニファー。葉が密生しづらく、1本だけで育てると形を造りにくいので、数本まとめて植えるのがおすすめです。まとめて植えることで、葉色の魅力も増しますよ。洋風だけでなく、和モダンにもおすすめの種類です。
成長すると高さが出てきますが、刈り込みに強いので、高さを出したくない場合は1~2年に1回程度お好みの大きさに刈り込んでください。日向に植えるとゴールドの発色が良くなり、冬でも鮮やかな葉色を楽しめます。
ゴールデンモップ(ゴールド系 半球型)

フィリフェラオーレアの近縁種で、フィリフェラオーレア同様細く柔らかい葉がひらひらと垂れ下がる、おしゃれな低木コニファーです。春~秋は鮮やかな黄緑色の葉で、冬場は良く目立つ黄金色になるので、一年を通してきれいな葉色を楽しめます。お庭や寄せ植えのアクセントにおすすめですよ。
成長が遅いので管理が簡単です。大きくなってきたと感じたらお好みの大きさに刈り込んでください。日向に植えると葉色の発色が良くなりますよ。
ラインゴールド(ゴールド系 半球型)

細かい葉と、ピンクがかった新芽が愛らしい低木コニファー。冬にはオレンジの葉色に変わり、季節ごとの変化を楽しめますよ。こんもりと丸い樹形もかわいらしく、お庭や花壇のアクセントにおすすめです。
最終樹高が2mと低木コニファーの中では大きく育つ種類ですが、成長が遅いので1~2年に一度刈り込んでいれば好みの大きさを保てます。大きなラインゴールドを見たい方は、ゆっくりとした成長を楽しむのも良いかもしれません。成長すると半球型が崩れやすいので、刈り込みで形を整えてくださいね。
ティニティム(タイニーティム)(グリーン系 半球型)

もこもことした半球形の樹形がかわいらしい低木コニファー。ヒノキに似た緑色の葉が密生し、冬には赤みを帯びた葉色に変わります。お庭や花壇のアクセントにおすすめです。鉢植えでも育てやすい種類ですよ。
とにかく成長が遅く、放任でも自然と丸い樹形になるので管理はほとんど必要ありません。刈り込みに弱いので、もし形を整えたくなっても最小限にしてください。
ミニマ(グリーン系)

地面からこんもりと顔をのぞかせているような、丸く特徴的な樹形がかわいらしい低木コニファー。緑色の葉が密生し、冬には赤みを帯びた葉色に変わります。刈り込みに強いので、列植して小さな生垣のような形にすることもできますし、花壇や寄せ植えのアクセントにもおすすめです。いろいろな楽しみ方ができる種類ですよ。
放任でも自然とかわいらしい丸い形に育ちます。成長は遅く、最終樹高も50cm程度とあまり高さが出ないので、形を整えたい時以外の刈り込みは必要ありません。
グレイオウル(ブルー・シルバー系)

葉色が特徴的な低木コニファーで、春~夏は白みがかった緑色、秋~冬は白銀色の中に少しピンクががかった枝が混じって美しく、一年を通して葉色の変化を楽しめる種類です。1本だけで育てるよりは数本一緒に植える方が見栄えがよくなります。花壇のアクセントとして楽しむこともできますし、グランドカバーとして植えると雑草抑制効果が期待できますよ。
成長は早く、横に広がりやすい種類ですが、環境によっては高さが出てくることもあります。コンパクトに育てたい方は1~2年に1回程度お好みの大きさに刈り込んでくださいね。
※グレイオウルはビャクシン属のコニファーです。ビャクシン属は梨の病気の媒介に関与するとされていて、梨栽培をしている地域では栽培を禁止されていることがあります。植える前に地域のHP等をチェックしてくださいね。
低木コニファーの特徴とお手入れのコツ
お庭やプランターで育ててみたい低木コニファーは見つかりましたか?ここからは、低木コニファーの特徴とお手入れのコツを簡単にお話ししていきます。
病虫害に強い
コニファーの一番魅力的な特徴は、病虫害に強いこと。ただし、日陰やじめじめした場所は苦手なので、このような場所では病気になりやすくなってしまいます。風通しの良い日向に植えてあげると、病虫害に悩まされることはほとんどありません。
暑さ寒さに強い
コニファーは暑さ寒さに強く、日本の気候に良く合っている品種が多いです。東北以南であればほとんどの品種が育ちますが、雪が降る地域では雪の重みで枝が折れてしまうので、冬の間は枝を縛ったり雪囲いをしたりしてあげると良いですよ。
根が浅い
根が浅いのはコニファーのちょっと困った特徴です。根が浅いと水切れを起こしやすいので、土の乾燥に注意が必要です。鉢植えでも地植えでも、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしてくださいね。特に鉢植えの場合、夏場は毎日朝夕2回の水やりが必要になります。
おすすめ剪定時期
コニファーを刈り込むと、切り口が茶色になって目立ってしまうことがあります。そのため、新芽が出る直前から新芽が育つ時期(3~5月頃)に刈り込みを行うと、伸びてきた新芽が切り口を隠してくれるので、あまり目立たなくなりますよ。真夏の剪定は切り口が目立つだけでなく、コニファーが弱って枯れる原因になるので避けてくださいね。
まとめ
管理が簡単でかわいらしい低木コニファー。小さなお庭や花壇でも、プランターや寄せ植えでも、場所を選ばず幅広い楽しみ方ができるので、ガーデニングがぐっと楽しくなりますよ。いくつかの種類を組み合わせるのもおしゃれです。ぜひお気に入りを探して、大切に育ててみてくださいね。
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この記事のライター
樹木医で、千葉県臨海地域での樹木管理経験を持つライターです。
現在は自然豊かな雪国で暮らしています。
個性豊かな植物たちを育てること、眺めることが楽しい!幸せ!癒される…
そんな気持ちが沢山の方に伝わったら嬉しいなと思っています。