ポーチ付き玄関におすすめの植物(高木・低木)|玄関ポーチのガーデンニング
玄関ポーチを癒しと楽しみの空間にする

こんにちは。元エクステリアデザイナーでガーデニングライターのreaffy(リッフィー)です。
最近、新築されるご家庭から「どんな植栽をしたらいいか分からない」という声をよく耳にします。
植栽も、植物を植える場所によって環境が変わってきますので、条件などに合わせた植物選択をすることが、失敗しないガーデニングの大切なポイントです。
最近では玄関にポーチを付けるのが主流になってきていますので、今回は「玄関ポーチ」の周りに良く合う庭木のアドバイスをご提案したいと思います。
いまから新築をお考えの方、又は新築を建てたばかりという方にも是非参考にしていただければと思います。
目次
高木と低木のそれぞれの良さを引き出してくれるポーチの存在

そもそもポーチとは、エクステリア・建築関連用語で、玄関部分において庇(ひさし)があり、壁から突き出している屋根以外の部分のことをいいます。
ポーチを選ばれる方の目的として多いのが、
①雨が当たらないようにする、
②ポーチライトを付けて夜間の手元、足元を照らす、
等があります。
①②の目的から、ポーチでの植栽環境には、日陰や乾燥に強い植物が適している事が条件となります。また、条件にマッチしているだけでなく、玄関を出た時に癒してくれるような魅力がある、玄関前なので防虫効果のある、大きくなりすぎず邪魔にならない、そんなプラスアルファを持つ植物だったらより素敵ですよね。
さらに夜間にライティング映えする植物も合わせて考えながら、ポーチに似合う植物を高木と低木に分けてご紹介します。
玄関ポーチに合う高木
玄関ポーチに合う高木:No.1 ソヨゴ

ソヨゴは、常緑樹でお庭のどんな場所での植栽も適しているといわれています。
また、高木でありながら生育は緩やかな為、将来的にポーチにぶつかってしまうようなこともありません。ソヨゴは日陰でもしっかり育つので、屋根がかかっている玄関先やポーチの周りにもってこいのシンボルツリーなのです。秋には赤く上品な実がなるのも愉しめるのもポイントです。
玄関ポーチに合う高木:No.2 ハイノキ

日陰や乾燥にも強く、中高木でありながら生育が緩やかな為、ポーチにはピッタリな庭木です。
むしろ、北側の一日中日陰になるような環境の方が、ハイノキには向いています。
春には真っ白な花が咲き、夏には黒い実がなります。夜のライティングとの相性も良く、玄関先で季節を感じることもできるのでオススメです。
生育がとても遅いため、価格は高価ですが高級感のある植物です。
玄関先やポーチに合う低木、草花
玄関ポーチに合う低木、草花:No.1 クリスマスローズ

クリスマスローズとは、その名の通り、冬に花を咲かせる少し変わった植物です。寒さに強く、日陰を好むのでポーチでは比較的育てやすいです。花の色も白から黒に近い色まで様々な為、足元に照明を付けた際は、少しシックで落ち着いた彩りを足元にもたらしてくれます。
花などが少ないさみしい時期に、美しい花を楽しめるのもうれしいポイントですよね。
玄関ポーチに合う低木、草花:No.2 マホニアコンフューサ

マホニアコンフューサは、日陰に強いだけでなく、病害虫の被害も少ない品種です。
日本には珍しい南国の雰囲気を持つので、最近はリゾート風の植物と併せて植栽を選ばれる事もしばしばあるようです。また、ライティングと合わせるとエキゾチックな雰囲気を味わえます。冬になり乾燥すると、葉が黄色く色付くのも変化を感じられるのでオススメです。
とにかくポーチの周りに植えておけば、それだけで様になってくれるとっても役に立つ植物です。まずはこれを植えて、イメージを膨らませていくのもよいのではないでしょうか。
玄関先やポーチに合う低木、草花:No.3 ローズマリー

ローズマリーは、冬頃から春にかけて花を咲かせ、ハーブ独特の爽やかな香りを放つ植物です。寒さにも暑さにも強い為、玄関ポーチでも育てやすい植物です。料理、アロマ、薬としても幅広く使う事ができるローズマリー。その香りは癒しの効果もあり、防虫効果もあるので玄関先には虫を寄せ付けない意味でも、特にオススメしたいです。
玄関先やポーチに合う低木、草花:No.4 ギボウシ

ギボウシは、種類が多数ありますがどれも元々丈夫な性質をしていて、一度植えれば強く永く育てる事ができます。見た目も美しく、手入れがほとんどいらない事から別名「パーフェクト・プランツ」と呼ばれています。まったく雨水が当たらないような場所は水やりは必要ですが、ポーチでも必ず存在感を出してくれる事間違いないでしょう。
玄関先やポーチに合う低木、草花:No.5 アジュガ

アジュガは一つの茎に小さく小ぶりな花をたくさん付ける草花です。暑さや寒さに強く、日当たりの悪い場所でも良く成長し、増えます。春になると紫やピンク、白などの小花をいっせいに咲かせます。葉っぱばかりの場所にポイントとしてアジュガを植える事で見栄えする植栽へと変化します。
玄関先やポーチに合う低木、草花:No.6 コルジリネ

コルジリネは、葉の根に細い葉柄が特徴的な植物です。
幾つも種類があり、その中でも葉が赤いコルジリネ・レッドスターといわれる種類がエキゾチックでスタイリッシュな雰囲気を味わえると、最近では植栽にもよく選ばれています。コルジリネは耐寒性も強いので玄関ポーチにもオススメですが、暖かい地域育ちの為、出来れば年中日光が少しでも当たる位置に植えてあげると元気に育ちます。
最近では、植栽をメインに考えて玄関ポーチの植栽部分の天井だけをガラス窓にして日光を取り入れるデザインにする方もいらっしゃいます。もちろん、ライティングとの相性もバッチリです。
コルジリネを玄関ポーチに入れるだけで、一気に南国風、また、スタイリッシュな雰囲気が出てお洒落な外構になる事間違いないです。
まとめ
いかがでしたか?
新しい住まいを自分で考えて造っていくのは大変だけど、それ以上にワクワクして楽しいですよね!特に家は大きな大きな買い物で、今後人生の財産となります。だからこそ失敗はしたくないし、出来るだけ妥協もしたくないですよね。考えて考えて、慎重に一つずつ設計事務所と打ち合わせを重ね上げていく。私は、植栽も家造りの一部であって、欠けてはならないものだと思っています。過去の経験を通して、植栽次第で家の外観が大きく変わるという事も実際に学びました。家、外構、そして、植栽。これらをトータルで設計の中に組み込んでいき、そしてこだわりが詰まったあなたとご家族だけのマイホームが完成するのです。
今回はポーチ部分にオススメの植栽についてという事でしたが、玄関ポーチは”家の顔”というくらい重要です。玄関先は陽当たりが悪いから、風通しも良くないから、、などという理由で植栽を諦めそうになっている方には、玄関ポーチにも向いている植物や庭木があることを知ってもらいたいです。植物をお家造に取り入れる事で、見た目も更にランクアップした素敵な外観に仕上げてみませんか?どうか、この記事が少しでも参考になりますように。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事のライター
まずは身近に植物を取り入れる事から。不思議と心と表情に豊かさが生まれます。過去のエクステリアプランナー経験も活かしながら、植栽について記事を執筆していきます。