冬のお庭を彩る、紅葉がキレイな低木と下草
キレイな紅葉で、冬のお庭を大変身させましょう

冬になり、ふとお庭に視線を向けた時に気になることはありませんか。
落葉して寂しげな中低木や花が全くなく茶色で覆われたお庭を見て、何とかしたいと思いますよね。
しかし、お庭に手間をかける時間がないというジレンマもあります。
そんな時に、寂しいお庭を彩ってくれるのが冬に紅葉がキレイな低木や下草です。
お庭に取り入れるだけで、みなさんの寂しげな冬のお庭の雰囲気を一気に鮮やかに変身させてくれるでしょう。
早速、管理が楽で紅葉がキレイな低木と下草をご紹介いたしますね。
この記事は、お忙しい方のために
目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか
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目次
紅葉がキレイな低木と下草5選
オタフクナンテン

冬に紅葉する低木として有名なのが、オタフクナンテンでしょう。
ナンテン(南天)と聞くと、赤い実がつくナンテンを想像する方が多いと思います。
しかし、オタフクナンテンは、赤い実は付かず四季を通じて葉の色の変化を楽しむ常緑低木になります。
管理が楽で、冬になればキレイな紅葉で私達の目を楽しませてくれるので、街中や住宅街で取り入れられている事が多いですよね。
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オタフクナンテンの葉は、春~夏の間は緑色で目立つ事はないものの、お庭にすんなり溶け込んでくれています。
本領発揮するのは、秋からです。
秋になると徐々に紅葉が始まり、緑と赤のグラデーションでグッと存在感を表し始めます。
グラデーションで楽しませてくれる植物は、そう多くはないので、魅力的に感じると同時に他の樹木との対比も特別感があるでしょう。

そして、オタフクナンテンは冬本番になると、真っ赤に染まる葉で寂しくなったお庭を明るく演出してくれます。
画像のように白壁のお宅をバックにすると、キレイな赤い紅葉が目立ちステキですよね。
オタフクナンテンは常緑なので、冬の間はずっと赤い葉が続きます。
お庭や玄関などに取り入れておけば、冬のご自宅周りが寂しくならずに済むでしょう。
注意点として、紅葉を楽しむなら日向をオススメいたします。
画像は、落葉樹の下で数時間しか日光が当たらない東側に植えた例ですが、しっかりと日光が当たらないせいか一年間を通して貧弱です。
もちろん、紅葉する勢いもありません。
オタフクナンテンが紅葉をするには、ある程度の日光は必要なようです。
日光さえ意識しておけば、オタフクナンテンは成長も遅く自然と樹形もまとまるので育てやすい常緑低木でしょう。
また、一年を通して手に入りやすいので、思い立った時に手に入れられる事も取り入れやすいポイントですね。

オタフクナンテンは「お多福南天」と書き、縁起のよい名前と「よい家庭を」 という花言葉があります。
新しい年に向けて、オタフクナンテンをお庭に取り入れてみませんか。
西洋イワナンテン
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西洋イワナンテンも名前に同じ「ナンテン」と付きながら赤い実などは付かず、葉を観賞する目的が大きい常緑低木です。
いわゆる、カラーリーフとして楽しむのが良いでしょう。
白い花は付きますが小さくて葉に隠れてしまうので、あまり期待は出来ません。
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西洋イワナンテンの葉は、厚く光沢があり枝が弓状にしなります。
春~夏にかけて、緑色の葉が風にそよぐ姿は素敵です。
樹形もブッシュ状と言って下から何本も枝が立ち上がってくるので、成長するに連れて、西洋イワナンテンの枝垂れる姿はお庭で動きが出てフォーカスポイントになるでしょう。
高さも1m位までなので、管理のストレスもありませんよ。

西洋イワナンテンの紅葉は、濃い赤色~ワインレッドになります。
真っ赤な葉の印象と違い、大人っぽくて今っぽい雰囲気のお庭を演出する事が出来ます。
ここで、オススメの品種をご紹介しますね。
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こちらは、西洋イワナンテンのアキシラリス。
夏は光沢のある緑色の葉を輝かせつつ、冬になると紅葉が始まり赤紫色のモダンな雰囲気を漂わせます。
画像のようなポット販売されている事が多く、購入時は紅葉と枝垂れる雰囲気は感じられませんが、育てて良さが分かるのがアキシラリスです。
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こちらはレインボーという品種で、芽出しは濃紅色ですが成長するに連れて葉にピンクとクリーム色の斑が入ります。
グラデーションもステキですが、クリーム色が入る事で日陰のグラウンドカバーとして植栽すると明るく演出する事が出来るでしょう。
そこに、枝垂れる事で動きも出るのでオシャレな雰囲気も出せますよね。
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西洋イワナンテンは生育旺盛で育てやすく、ほぼ放任でも大丈夫です。
水はけの良い日向~半日陰などに植え、乾燥させないように育てるのがコツでしょう。
常緑ビバーナム:レイファーズドワーフ
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常緑ビバーナムの中でも、レイファーズドワーフは光沢のある小葉でコンパクトな常緑低木になります。
春になると、 ぷっくりした小さな白い花が集まったような可愛らしい花を沢山付けてくれるので、四季を通じて楽しめる常緑低木です。

レイファーズドワーフの葉は、明るい緑色をしており冬にかけて紅葉します。
比較的、新しい品種になるので、流通が少なくて見かける事が少ないかもしれません。
しかし、みなさんのお庭に招くことが出来たら、込み合った枝を間引く程度の簡単な管理で済み高さも1~1.5m程度なので、毎年の紅葉を待つ楽しみが増える事でしょう。
これから、街の園芸店でも見かけるようになるかもしれませんよ。
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注意点として、他の常緑ビバーナムに比べると寒さに弱く耐寒性は-5℃程度です。
特に、北風が当たる場所や霜に当てないように管理する事が大切になってくるので、冬の季節は特に意識してあげて下さいね。
ハツユキカズラ
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つる性の常緑植物であるハツユキカズラは、四季を通して色を楽しんだり様々なアレンジが効く万能さがありながら、比較的いつでも手に入りやすいので親しみのある植物です。

ハツユキカズラの葉の色は、「初雪」とネーミングにも付くように新芽は淡いピンク色から白みが強く出ます。
その後は、緑の斑が入り光沢のある濃緑色をキラキラと輝かせます。
次々に新芽が出る時期には、そんな緑色と淡いピンク色のコントラストを観賞する事も出来て爽やかな印象を持つ事でしょう。
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それが秋なると、アンティークピンク色になりスイーツみたいな可愛さで私達の目を楽しませてくれます。
レトロ感もあり、他の紅葉にはないオシャレな雰囲気ですよね、
日照条件にもよりますが、ある程度の日照があると光沢のある美しい赤色にまで変化するので、鉢植えであれば冬に日当たりの良い場所への移動もオススメです。

ハツユキカズラは、花は付けますが目立ちません。
しかし、ここまで四季を通じて葉で楽しませてくれるのであれば、ガーデナーを充分に満足させてくれますよね。
地植えでグランドカバーにしたり、鉢植えで垂らしてみたりと楽しみ方は様々です。

ハツユキカズラを検索すると「植えてはいけない」というワードがあります。
確かに、ハツユキカズラは知らない間に匍匐して伸びて根付いている場合が多いです。
しかし、みなさんの好みの場所でカットして不要な部分を力強く引っ張れば女性でも抜くのはとても簡単です。
安心して育てて下さいね。
シモツケ

5つの中で唯一の落葉低木であるバラ科のシモツケ。
落葉するまでにカラーリーフとして楽しめる期間が長い事から、今回は上げさせて頂いています。

シモツケと言っても、様々な種類があります。
今回ご紹介するシモツケは、夏は明るい葉でお庭に爽やかさをもたらしながら冬は真っ赤に紅葉するライムマウンドです。
ライムマウンドの葉は新芽がライム色で、そのライム色をそのままキープします。
いつまでも新芽のような清々しい雰囲気があり、緑色に変化していく他の植物との対比が楽しめるのです。
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紅葉の時期は、落葉するまでの期間を全力で生きているかのようなシックで真っ赤な色をアピールしてくれます。
写真のライムマウンドは少しひょろひょろと枝が伸びた苗ですが、冬のお庭でユラユラと揺れる姿もステキです。
落葉はしますが、春になれば新芽が出てきますのでご安心ください。

ライムマウンドの花は、ふわふわとした淡いピンク色です。
ライム色の葉と淡いピンク色の花とのコントラストも、なかなか見かけない観賞価値の高い光景です。
日向~半日陰に植えれば、高さ80cm位の感じでこんもりとしている事でしょう。
冬でも彩りあるお庭を楽しみましょう!

紅葉と言っても、真っ赤なものからアンティークなピンク色まで様々な色の違いがあり私達をワクワクさせてくれました。
みなさんの冬のお庭に取り入れたい魅力的なカラーは見つかったでしょうか。
紅葉がキレイな低木や下草を取り入れて、彩りのある冬のお庭へ大変身させましょう。
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この記事のライター
九州在住のガーデニングライター
家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡