お庭づくりに欠かせない、オシャレなハーブ
お庭づくりに欠かせない、オシャレなハーブ

お庭づくりの際、一味違うオシャレなハーブを植えてみませんか?
ハーブガーデンで働いていた時、お客様の目を奪っていたハーブがあります。
なにこれ?!と驚いてしまうハーブ、かわいい!と思わず声を上げてしまうようなハーブ、そして一度触るとふわふわでくせになるハーブ。
よく見るハーブもいいけれど、もっとオシャレな、ちょっとみんなと違うハーブが欲しい!
そんな方のお庭づくりのために、個性豊かでオシャレなハーブをご紹介します!
яндекс
目次
おすすめのオシャレなハーブ
クラリーセージ 『目を惹く大きさ』

「なんて大きな花!」
見た方はたいてい驚かれます。
和名を「オニサルビア」というだけあって他のサルビア類からは想像がつかないような大きな花を咲かせます。
サルビアと同じで小さな花が集まって咲くのですが、1つ1つもサルビアとは比べ物にならないほど大きく、花がたくさんつく花序の長さだけで30cmをこえます。
花もガクもピンク色で、花の時期にすっと高く伸びて花をつける姿は圧巻です。
お庭にあると必ず目を惹くと言っていいクラリーセージ。
ハーブガーデンでも、あの大きい花は何ですか?!とよく聞かれました。
花の季節は、とても目立って華やかなのでお庭のワンポイントにもおすすめです。
クラリーセージは高さが1~1.5mに育つ、寒さに強い二年草です。
6~7月に薄桃色や薄紫色の、甘い香りの花を咲かせます。
葉や茎には毛がありごわっとしたさわり心地で、葉は1枚が20㎝~30cmもあります。
かなり大きいので庭植えに向いており、並べて植える場合は60cm以上離したほうがよいでしょう。
日当たりがよく、水はけのよい環境を好みます。
多湿が苦手なので、水やりは最低限です。
基本はお天気まかせですが、雨が降らない日が続く場合は土が乾いたらたっぷり水やりをします。
今は観賞用としてお庭に植えられているクラリーセージですが、かつてはマスカットワインやリキュールの香りづけに使われるほど甘い香りだったとか。
お花と一緒に香りも楽しんでみて下さいね!
ラムズイヤー『もふもふのシルバーリーフ』

「すごい!ふわふわ!」
ガーデンに来る方々の、ラムズイヤーを触った時の第一声はほとんどこれです。
「羊の耳」という名の通り白い毛でおおわれた葉はその手触りも、ふわふわ、もふもふした毛布のような触り心地です。
花が咲く時に縦に伸びて花穂をつけるのですが、その姿から筆者は羊よりもなんとなくウサギっぽくてかわいいと思っています。
ラムズイヤーは5月から7月にピンク色の花を咲かせる多年草です。
30cmから80cmほどの高さになり、特に花の季節には茎が上に伸びて先端に花をつけます。
高温多湿は苦手で、真夏の直射日光に当たらない、風通しの良い半日陰を好みます。
枯れた葉は取ってやり、蒸れないようにしましょう。
葉が多い場合は、梅雨の前に葉を間引きして風通しをよくしておくと安心です。
庭植えの場合、水やりはお天気任せ。
真夏や雨の降らない日が続く場合は葉に水かかからないように根元に水やりします。
鉢植えの場合は土が乾いてきたらたっぷりと。
鉢植えなら、長雨の時期や真夏は屋根の下に入れておくと良いでしょう。
寒さには強いので、葉がほとんどなくなってもよく年にはまた芽が出ます。
ラムズイヤーは食用にはせず、お庭やクラフトで楽しむハーブです。
間引きした葉をドライにして小さなリースを作ると、優しい淡い色のリースが出来上がります。
ボリジ『星の形の青い花』

「花が星形なんて!」
私がハーブガーデンに勤務している時、初めてこの花を見たお客様には必ずといっていいほど花の名前を聞かれました。
陽に透けるような明るい青紫の花もきれいですが、星の形の花が目に留まるのです。
しかもこの花は咲き始めはピンク色で、徐々に青に変わっていきます。
1つの株にピンクと青の星形の花が一緒に咲いている姿はとても神秘的です。
ボリジは初夏から夏に花を咲かせる一年草です。
高さは30㎝から1mほどになり、茎が空洞で花がたくさんつくと重みで折れてしまうこともあるので、支柱をしてあげるとよいでしょう。
葉や茎はかたい毛でおおわれていています。まれにかぶれる方もいるので注意してくださいね。
ボリジは乾燥気味を好みます。
庭植えの場合、水やりはお天気にまかせて、雨が降らない日が続いたときだけ土が乾いたらたっぷり水やりをします。
鉢植えにするときは深めの鉢を選びます。
水やりは土が乾いたらたっぷりと、の繰り返しです。
多湿に弱いので、鉢植えであれば長雨の際は軒下にいれておきます。
ボリジの花は見て楽しむだけでなく、エディブルフラワーとして使われます。
サラダやスイーツの飾り、氷に入れておもてなしに使ってみてはいかがでしょうか。
*妊娠中の使用はさけてください
レディースマントル『小さな星のような黄緑の花』

「黄緑の花がかわいい!」
小さな星の集まりのような花ときれいな緑色の葉に惹かれ、苗を求める方が多かったのがこのハーブです。
種類にもよりますが、葉は明るい緑色のものが多く、星のような小さい花は黄緑色です。
緑の葉に黄緑の花と、一見地味に聞こえる出で立ちですが、グリーンが好きな方はきっと気に入るきれいな色合いです。
レディースマントルは背丈が30~50㎝ほどになる多年草です。
半日陰を好むので木の根元などの植え込みに向いています。
5~8月にかけて花をつけますが、蒸れに弱いので梅雨のころなど雨が続くときは早めに花を切り取りましょう。
葉には細かい毛があり水をはじくので、朝露や雨上がりに雫がコロンと葉に残っている様はとてもかわいらしいです。
庭植えでも鉢植えでも育てることができ、庭植えなら水やりはお天気まかせ。
雨が長く降らないときは土が乾いたら水やりをします。
鉢植えの場合は、表面の土が乾き始めたら水やりをしてください。
水やりの際、下のほうの枯れた葉をとり除くと蒸れ防止になりますよ。
レディースマントルの葉は乾燥させてハーブティーにすると、月経や更年期障害の症状を緩和させてくれるといわれているハーブですが、園芸種も多いのでハーブティーを使用目的とされる場合は、購入の際に飲用に適しているか確認しましょう。
*妊娠中、授乳中のかたの使用は避けてください
*月経、更年期障害等の治療を受けている方は、かかりつけ医にご相談ください
ディル『花火が咲いたような花』

「花火みたい!」
ハーブガーデンで小さな子どもたちが花火のようだと喜んでいたのがディルの花です。
お庭に小さな花火が上がったような形の花を咲かせます。
セリ科の一年草で、糸状の葉がふんわりした優しい空間をつくります。
高さは50cmから1mほどで、5月から7月に黄色いかわいらしい花をつけます。
庭植えの場合は水やりはお天気まかせです。
乾燥には弱いので、雨が降らない日が続くときは土が乾いてきたら水やりをします。
鉢植えの場合は、深めの鉢に植え、表面の土が乾いてきたらたっぷりと水やりしましょう。
ディルは強くて育てやすい植物ですが、キアゲハが好み、卵を産みつけることがあります。
幼虫に丸坊主にされないように、みつけたらすぐに駆除してくださいね。
葉は香草焼きなどで魚料理に使われ、乾燥させた種はピクルスなどに使われます。
鎮静効果や消化を助ける効果があると言われ、昔から食後や寝る前にハーブティーを飲むことが多かったようです。
お庭で見ているだけ、に飽きてきたらお料理に使ってみてはいかがでしょうか。
*妊娠中の飲用等は担当医にご相談ください
まとめ

いかがでしたか?
お庭づくりに欠かせない、オシャレなハーブ。
それがあるだけでちょっと話題をさらってしまうような、ふと目を惹いてしまうような個性豊かなハーブをご紹介させていただきました!
お庭をオシャレにランクアップ!
ぜひ、お庭づくりを楽しんでくださいね。
*ハーブティー等で飲用する場合は、必ず禁忌事項を確認しましょう
この記事のライター
ハーブ園でハーブコーディネーターとしての働いた経験をいかしてガーデンライターに。
転勤族でお庭が持てないが、めげずにベランダでハーブを栽培中。
好きなハーブは香りのよいグロッソラベンダー。