夏を楽しむハーブ5選

夏を楽しむハーブ

夏を楽しむハーブ

そろそろ夏。
昔は涼しさも感じられた日本の夏も、今ではあまりの暑さに憂鬱になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、夏はハーブの季節なんです!

暑い夏を楽しめる、そんなハーブを紹介します!

目次

  1. 夏を楽しむハーブ
  2. 夏を楽しむハーブ5選
    1. ロシアンセージ
    2. ラベンダーグロッソ
    3. ペパーミント
    4. センテッドゼラニウム
    5. ナスタチューム
  3. まとめ

夏を楽しむハーブ5選

ロシアンセージ

夏を楽しむハーブ:ロシアンセージ

別名サマーラベンダーといわれるこのハーブをご存知でしょうか。
薄い緑がかったシルバーリーフに、薄い青紫の花をつける涼やかな姿は夏にぴったりです。
筆者は初めて見たときにこんなにきれいな花があるのかと思いました。
花だけではなく、葉や枝など全体の形を含めて、何とも言えない涼やかさです。
華奢な細い枝が何本も上に伸び、薄紫の小さな花がたくさんついて、暑い夏のお庭に涼をもたらしてくれます。
本当に涼しげで、きれいなその姿はまさに目で見る「涼」です。

ロシアンセージは、暑さや日照りに強く、乾燥にも強いのが特徴です。
しかも寒さにまで強いという、初心者にはおすすめの育てやすいハーブです。
庭植えでも鉢植えでも育てることができます。
庭植えの場合は何日も雨が降らないときは水やりをしますが、基本はお天気まかせです。
鉢植えの場合は土を指で少し掘ってみても乾いていたら、たっぷりと水やりをします。
水をやりすぎると根腐れを起こすので注意が必要です。
鉢植えなら、長雨の時期は軒下の風通しの良い場所に入れておくと良いでしょう。

ラベンダーグロッソ

夏を楽しむハーブ:ラベンダーグロッソ

ラベンダーの中でも茎が長くシュッと伸びているので、他の種類のラベンダーに比べると涼やかな姿をしています。
さらに株が大きくなると、真っ直ぐにたくさん伸びている長い茎の向こうに景色を透かして見ることができ、涼しげに感じます。
香りも強くすっきりしていて夏にはぴったりです。

夏の寝苦しい夜には、ラベンダーのポプリをおいて眠ってみてはいかがでしょうか。
茎は1~2cmほどに切って、収穫した花と一緒に乾燥させ、ポプリを作ります。
それを布の袋に入れて枕の下にしのばせてみてください。
安眠にいいというラベンダーの香りが、眠るのを手伝ってくれるかもしれません。
また、このポプリを作っておけば、秋の衣替えのシーズンに防虫剤としても活躍しますよ。

ラベンダーグロッソは、ラベンダーの中では暑さに強い種類です。
蒸れには弱いので、花を収穫することで蒸れを防ぎます。
水やりは土が乾いたらたっぷりと。庭植えの場合はお天気まかせです。
何日も雨が降らない時は様子をみて水やりします。
鉢植えなら、長雨の時期は軒下に入れておきましょう。
寒さにも強く、少し葉を刈り込んで越冬します。

ペパーミント

夏を楽しむハーブ:ペパーミント

夏と言えばミントの季節。
すっきりした香りが夏にぴったりです。
たくさん収穫できた時は束にしてお風呂にいれるのがおすすめです。
洗濯ネットなどに入れてお風呂に入れると後片付けも簡単ですよ。
暑い夏は体を冷やし、寒い冬は体を温めてくれると言われているミント。
暑い日には夏バテしないようにすっきりとしたミントの香りのお風呂をぜひ試してみて下さい。
また、夏バテにはペパーミントとローズヒップの入ったハーブティーもおすすめです。

その他にも、夏のミントの楽しみはノンアルコールのモヒートや、ミントゼリーです。
ミントの葉を5~6枚グラスに入れ、スプーンでつぶします。
お好みでお砂糖と厚めに切ったレモンを入れ、炭酸水を注いで混ぜればノンアルコールモヒートの出来上がりです。
おうち時間でリフレッシュしたいときにこんなにいい飲み物は他にありません!

また、市販のミントシロップを使い、ミントの葉と切ったレモンを入れてミントゼリーを作るのもおすすめです。
ちょっと色のついたシロップを入れて作ると、見た目も涼しげなミントゼリーの出来上がりです。
もう少し手をかけてもいいな、という方はミントシロップやミントリキュールを手作りしてみるともっとおいしくなるのではないでしょうか。

ミントは初心者の方にもおすすめの育てやすいハーブですが、繁殖力が強く、増えすぎるので鉢植えで育てることをおすすめします。
ミントは水が好きなので、夏は水切れの注意が必要です。
真夏の間は涼しい朝晩に水やりをします。
鉢も浅いより深いほうが水切れしにくくて安心です。

センテッドゼラニウム

夏を楽しむハーブ:センテッドゼラニウム

夏と言えば蚊の季節でもあります。
蚊よけのハーブと言えばセンテッドゼラニウムです。
蚊が嫌う成分を含むので、鉢植えにしてベランダや窓のそばや玄関になどに置くのがおすすめです。
通りすがりに触れると強い香りを放ちます。
大きく育った際は、葉を収穫して乾燥させ、布袋に入れます。
それを出入り口や窓辺に吊るしておくとこれも蚊よけになりますよ。

香りが良いので、よくお菓子の香りづけに、とも言われます。
ただ、一度でも手に取った方はご存知かと思いますがかなり強い香りです。
お菓子の香りづけやハーブティーに使うときはほんの少しで充分です。

センテッドゼラニウムは庭植えでも鉢植えでも育てることができます。
玄関や窓辺などの出入り口に置きたいことや寒さにやや弱いことを考えると、鉢植えのほうが扱いやすいのではないでしょうか。
日当たりがよく、風通しの良い場所を好みます。
長雨の時期は雨が当たらない場所に置いておくと根腐れを起こしにくくて安心です。
土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
寒さには弱いので冬は明るい窓辺や玄関に置くとよいでしょう。

ナスタチューム

夏を楽しむハーブ:ナスタチューム

5月ごろから秋まで花をつけるナスタチューム。
黄色から濃いオレンジの鮮やかな花をつけるナスタチュームは、お庭のアクセントにいかがでしょうか。
育てやすく、繁殖力旺盛で、初心者にもおすすめです。
ナスタチュームは花も葉も実も食べることができます。
葉はピリッとした辛みがあり、からしのかわりにサンドイッチに挟んで使います。
某小説でもサンドイッチを作るシーンに登場しているそうです。
このナスタチューム、小説に出てくるだけでなく、ちょっと不思議な話の持ち主です。
夕暮れ時に、ナスタチュームが植えられた場所で光が見えるという逸話があります。
火花が散った、点滅した、などとも言われるこの話。
これはナスタチュームに多く含まれるリン酸化合物による化学反応であるとか、葉の緑と花のオレンジのコントラストによる目の錯覚だと言われています。
最近では後者の説が有力だそうですが、夕涼みしながら家族でお庭に目を凝らしてみるのもおもしろいのではないでしょうか。

ナスタチュームは一年草で、初心者向けの育てやすいハーブです。
繁殖力旺盛で横に広がりやすいので、スペースのある場所に庭植えします。
鉢植えの場合はハンギングバスケットに植えて吊るしたり、高い位置に置いておくと、葉や花が下へ伸びていくのでとてもきれいで涼しげです。
真夏の暑さに弱いので、鉢植えであればその時期は半日陰に移します。
水のやり過ぎに注意し、土が乾いたらたっぷり水やりをします。

まとめ

夏を楽しむハーブ

夏を楽しむハーブ、いかがでしたか?
ここでお話したノンアルコールモヒートは筆者が仕事の合間によく飲んでいるものです。
レモンと炭酸水さえあれば、ミントを摘んでぱっと作れて、リフレッシュしたい時におすすめです。

夏を楽しむハーブ、ぜひ育ててお試しください!

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この記事のライター

ユキ

ハーブ園でハーブコーディネーターとしての働いた経験をいかしてガーデンライターに。
転勤族でお庭が持てないが、めげずにベランダでハーブを栽培中。
好きなハーブは香りのよいグロッソラベンダー。

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