ハーブティー、虫よけ!いろいろ使えるレモングラスの育て方
レモングラスは魅力的ハーブ

レモングラスの魅力は名前の通り、レモンのような香りです。
庭植えするとかなり大きな株になり、たくさん収穫できます。
しかもこのレモンのような香りの成分は虫が嫌うと言われ、コンパニオンプランツ(共栄植物)として野菜と一緒に植えられることもあります。
大きく育ち、たくさん収穫ができ、しかも虫除けにもなるレモングラスを育ててみませんか?
目次
レモングラスとは
基本情報
科、属名 イネ科オガルカヤ属
原産地 インド、東南アジア
タイプ 多年草
日照条件 日向~半日陰
レモングラスはススキや稲に似た葉と姿

レモングラスの葉は細く長い線形で、ススキや穂が付く前の稲の様子に似ています。
稲よりも高さがあり、1~1.5mほどにまで成長します。
株の幅も大きくなるので庭植えする時は40~50cmほど間隔をとって植えるとよいでしょう。
日本では花が咲くことはめったにありません。
レモングラスは暑さに強く寒さに弱い

レモングラスは東南アジアが原産であることから分かるように暑さには強いですが、寒さには弱いハーブです。
庭植えした場合、霜が降りるような地域は冬は鉢上げして室内に入れ、暖かい地域ではマルチングをして越冬させます。生育温度は5度以上です。
レモングラスの育て方
庭植えなら水やりはほぼ不要

庭に植えたレモングラスに水やりはほとんど必要ありません。
雨が降らない日が続いたり、夏の暑い日が続くときは根元からたっぷり水やりをしてください。
レモングラスは酸性土壌を嫌うので、最初に植え付ける際は苦土石灰やカキ殻をすきこんで植え付けると良いでしょう。
鉢植えの場合は、販売されている土で大丈夫です。
水やりは土の表面が乾いたら、鉢の下から水が流れ出るまでたっぷりとやります。
レモングラスの冬は、簡単な鉢上げで安心して冬越えを
前の項目でもお話しましたがレモングラスは寒さに弱いハーブですので、庭植えにしたものは秋に鉢上げします。
鉢上げはとっても簡単です。
まず掘る前に根元から10cmほどまで葉をカットします。
その後、レモングラスの周りに深めにスコップを入れ、スコップが株を一周したらそっと持ち上げます。
掘り上げた株を鉢に入れ、土を足します。たったこれだけです。
鉢上げしたレモングラスは冬の間は霜に当たらないように室内の日当たりの良い場所に置き、4月~5月に再度植え付けをします。
画像は、我が家で鉢上げしたレモングラスです。
寒さの厳しい地域では鉢植えで育てるのもおすすめです。
その場合は大きくなってきたら少し大きめの鉢に植え替えしてください。
暖かい地方では大きく育った株は根元で葉を切り、マルチングして冬越しすることもありますが、鉢上げしたほうが確実です。
レモングラスは病害虫の心配はほとんどなし!
虫除けになるほどのハーブですので害虫の心配はほとんどいりません。病気にも強いので育てやすさは抜群です。
レモングラスの使い方
レモングラスは相性のよいものが多く使いやすいハーブ

レモングラスの収穫時期は9月から11月ですが、葉が伸びていればいつでも収穫できます。
葉で手を切らないように注意してくださいね。
レモングラスはとてもいい香りなのでそのままハーブティーにするのがおすすめです。
ミントや紅茶、緑茶、ショウガとの相性もよいので、いろんなお茶のバリエーションを楽しむことができます。
ハーブティーにするときは2センチほどにハサミでカットして使ってください。
ドライにしたものも同じようにハーブティーやお料理の香りづけに使うことができます。他にも、同じくドライにしたラベンダーやローズマリと一緒に袋に入れてクローゼットに入れておけば防虫効果があります。
レモングラスはたくさん収穫出来ますので、いろいろな使い方を試してみてください。
まとめ

レモングラス、いかがでしたでしょうか。
手はかかりませんが、冬だけ鉢上げして室内に入れてあげて、暖かくなったらお庭に戻してあげてください。それだけで大きく育ち、たくさんの収穫で楽しむことができます。
たくさん収穫できると、失敗を気にせずいろいろチャレンジできますよ!ぜひお試しください。
この記事のライター
ハーブ園でハーブコーディネーターとしての働いた経験をいかしてガーデンライターに。
転勤族でお庭が持てないが、めげずにベランダでハーブを栽培中。
好きなハーブは香りのよいグロッソラベンダー。