ローズマリーってどんなハーブ?|育てて使えるローズマリーの魅力

ローズマリーは初心者の方にも育てやすい人気のハーブ

育てやすい人気のハーブのローズマリー

お庭に何を植えよう?
と迷ったら、緑と香りが楽しめるハーブはいかがでしょうか。

おすすめはローズマリー!
すっきりさわやかな香りが特徴のローズマリーは、育てやすく初心者にもおすすめのハーブなのです。

育てやすい理由は、寒さや潮風、乾燥にも強いので、土地をあまり選ばず、寒さに強く、水もあまり必要ありません。

また、青い花と深い緑の葉も美しく、冬でも緑の葉が色褪せることはありません。
更には、お料理、ハーブティー、切り花、そしてリフレッシュ効果の高いさわやかな芳香。

今回は、そんな魅力満点のローズマリーをご紹介します。

目次

  1. ローズマリーは初心者の方にも育てやすい人気のハーブ
  2. ローズマリーとは?
    1. ローズマリーの基本情報
    2. ローズマリーは寒さに強いものが多い
  3. ローズマリーの花
    1. ローズマリーの花は別名「海のしずく」
  4. ローズマリーの種類
    1. 立性
    2. 匍匐性
  5. ローズマリーの香り
    1. ローズマリーは「集中力・記憶力」を高めると言われるすっきりした強い香り
  6. ローズマリーの育て方のポイントは3つ
    1. ポイントは、水はけのよい土・乾いたらたっぷり水やり・梅雨の湿気に注意の3つ
  7. ローズマリーは植え替えが苦手
  8. お庭で育ったローズマリーの使い方
    1. ローズマリーは料理やお茶、ポプリにも
  9. まとめ

ローズマリーとは?

ローズマリーの基本情報

ローズマリーとは

科、属名  シソ科マンネンロウ属

原産地   地中海沿岸

タイプ   常緑低木

開花期   3月~10月頃 

日照条件  日向~半日陰

ローズマリーは寒さに強いものが多い

寒さに強いローズマリー

ローズマリーは冬でも緑の葉をつける、常緑低木です。関東以西では防寒対策はほぼ必要ありません。
一部寒さに弱い品種もありますが、その場合や寒冷地の場合は、冬に半分ほどに刈り込んだり、根元を覆うことで冬越えが可能です。

ローズマリーの花

ローズマリーの花は別名「海のしずく」

ローズマリーの花

ローズマリーは別名「ロスマリヌス」と言って「海のしずく」を意味します。その名の通りしずくのような小さな花をたくさんつけます。とても素敵な名前ですよね。
花の色は水色や薄い紫色、濃い紫色のもの、その他にもピンク、白などさまざまです。

ローズマリーの種類

立性

立性ローズマリー

立性のローズマリーは上に伸びていく種類で、高さは最終的に1~2mほどになります。
そのため、ほか植物と並べて植える場合などは、間隔を30~50cmとって植えます。

お庭では、寄せ植えのワンポイントにしたり、好きな人は並べて植えて生垣のようにします。
移植を嫌うので、地植えした後は植え替えずにすむように場所をよく考えて植えると良いでしょう。

匍匐性

匍匐性ローズマリー

匍匐性のローズマリーは横へ広がる種類で、高さのある場所からは滝のように下へも伸びていきます。
種類によっては広がるだけでなく上にも伸び、半匍匐性と呼ばれることもあります。高さは30~50cm、高いものでは1mになります。
匍匐性のローズマリーはグランドカバーや、高さのある花壇や高さのある鉢、また上から吊るハンギングに向いています。

ローズマリーの香り

ローズマリーは「集中力・記憶力」を高めると言われるすっきりした強い香り

ローズマリーの香り

ローズマリーの香りはハーブの中でも強めのはっきりした香りです。
すっきりした香りで気分をリフレッシュさせてくれます。

仕事や勉強に集中したい時、お部屋の花瓶に切った枝を挿しておくのもよいかもしれません。

ローズマリーの育て方のポイントは3つ

ポイントは、水はけのよい土・乾いたらたっぷり水やり・梅雨の湿気に注意の3つ

ローズマリーは乾燥気味の土地を選びます。なるべく水はけの良い土壌に植えましょう。
お庭に植えた場合、雨が降るのでほとんど水やりはいりません。
真夏や雨が何日も降らないときは、土の表面が乾燥したら根元にたっぷりと水を与えます。
水やりは、夏の暑い日は日中を避け、涼しい朝のうちか、夕方に行います。

ローズマリーは細い葉ですが肉厚なのでしおれにくく、水切れが分かりにくいこともあります。土の様子や葉の様子をよく見ることが大切です。

ローズマリーを鉢植えにした場合は、土の表面が乾いたら水やりをすると良いでしょう。水やりは鉢の下から水が流れ出るまでたっぷりとやります。

ローズマリーは病害虫がつきにくい

ローズマリーは湿気がとても苦手なので、花が終わったあと、梅雨前に剪定を行います。
剪定方法は、花が付いた枝を持ち、花のすぐ下のあたりをカットします。枝ごと取り除くことで風通しを良くします。

ローズマリーは病気にも強く、虫が付きにくいハーブです。ただ、風通しが悪いとうどんこ病になったりアブラムシやカイガラムシが付く原因になります。

もし虫や病気がついてしまったときは、お酢や牛乳のスプレーがおすすめです。
うどんこ病には30倍に薄めたお酢のスプレーを週に1~2回、アブラムシなら牛乳をそのままスプレーして乾かし、乾いた後にしっかり洗い流します。これならお料理などにも安心してお使いいただけます。
ただ、どちらも匂いのあるものなので気をつけてくださいね。

ローズマリーは植え替えが苦手

ローズマリーは植え替えが苦手

ローズマリーは植え替えを嫌います。
特に地植えで大きく育った株は細い根が少なく、移植に向きません。
後で植え替えしなくてもいいように場所をよく考えて植えましょう。

ローズマリーを鉢植えにした場合は根詰まりをおこすため、1~2年に一度、植え替えが必要です。植え替える際は根が傷つかないように、鉢から出した土と根を崩さないようにして植えます。

お庭で育ったローズマリーの使い方

ローズマリーは料理やお茶、ポプリにも

ローズマリーのハーブティ

最後に、お庭で育ったローズマリーの使い方や楽しみ方をご紹介します。

ハーブと言えばまずハーブティーです。
ローズマリーは抗酸化作用があると言われ、若返りのハーブと呼ばれ好んで飲まれます。
筆者のおすすめは、レモン系の香りのものやミント類と併せてのハーブティーで、ぐっとおいしくなるので一緒に育ててみてはいかがでしょうか。

また、ローズマリーはお肉の臭み消しや、乾燥させてポプリにし、タンスに入れて虫除けとして使うこともできます。

とにかく使い道がたくさんありすぎ書ききれないほど、ローズマリーは植えておくと便利なハーブです。

まとめ

ローズマリーまとめ

いかがでしたか?

ローズマリーの育て方のポイントは、水はけのよい土、土が乾いたらたっぷり水やり、梅雨の湿気に気を付ける、この3つでした。

地植えなら水やりも雨におまかせ、病気や虫にも強いローズマリーです。
湿気による蒸れにだけ気を付ければ、少し時間はかかりますが立派な株に育ってくれます。
しかも寒さに強い種類なら、冬でもお庭にきれいなグリーンを見ることができます。

さらにローズマリーの使い道は数えきれないほどたくさんあります。
お庭にローズマリーを植えて、香りある生活はいかがでしょうか。触れるたびに香るので、とても印象的なお庭になると思います。
お庭の彩りだけでなく、香りも楽しんで、いろんな使い方にチャレンジしてみてください。

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この記事のライター

ユキ

ハーブ園でハーブコーディネーターとしての働いた経験をいかしてガーデンライターに。
転勤族でお庭が持てないが、めげずにベランダでハーブを栽培中。
好きなハーブは香りのよいグロッソラベンダー。

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