<花図鑑>クリスマスローズの種類を画像付きで紹介
クリスマスローズの種類

冬に咲く宿根草「クリスマスローズ」というと、皆さんはどんなイメージを持たれていますか?
うつむいて咲く花?
くすんだ赤紫や白の地味な花?
それはもう20年前のクリスマスローズのイメージです。今では品種改良が進み、クリスマスローズは以前では考えられないほど華やかでバリエーション豊かになりました。
最新のクリスマスローズにはいったいどんな種類があるのでしょうか。
この記事では、クリスマスローズの種類について、ガーデンハイブリッド(園芸交配種)をメインに、グリーンアドバイザー兼クリスマスローズ専門家の山田が、画像付きでご紹介したいと思います。
奥の深いクリスマスローズの魅力を、花の種類とともに感じていただければ幸いです。
※お忙しい方は、画面をスクロールして花の画像だけを見ていくことも可能です。
目次
<花図鑑>クリスマスローズの種類を画像付きで紹介します

※画像は、ゴールド交配の小輪系カップ咲きのセミダブル
ひと昔前のクリスマスローズとは違います!
クリスマスローズとは、キンポウゲ科ヘレボルス属の宿根草で、学名をHelleborus(ヘレボルス)といいます。
皆さんは、最近どんなクリスマスローズが流行っているかご存じですか?色とりどりですごいんですよ!
クリスマスローズは昔からファンはいましたが、特に10年ほど前に、園芸界でクリスマスローズの一大ブームが巻き起こりました。
クリスマスローズがブームになった背景には、園芸品種同士のかけ合わせにより、様々な種類の花が出現することが理由に挙げられます。たとえば、赤い花から、必ずしも「赤」が咲くとは限りません。「黒い花」と「白い花」をかけ合わせて「ピンク色の花」を作出することもあるのです。
良い花を手に入れるには、バーゲンセールさながら、お店の開店前から立ち並び、オープンと同時に駆け出して良花を手に入れたり、ネットショップでは1分もかからず完売したりといった熱狂ぶりでした。
希少種では、一株10万円~30万円というものも現れ、投機目的で、ネットオークションなどでマニアに売買されることもあるほどです。ブームもだいぶ下火になってきましたが、真冬に屋外で咲く花は少ないこともあり、今でも人気の宿根草です。
ゴールドの出現により、クリスマスローズの色味ががらりと変わりました
かつては、暗いくすんだ色味でうつむいている地味な花だったクリスマスローズですが、
およそ15年前にイギリスで「ゴールド」と命名された、蛍光イエローのクリスマスローズが作出され、大人気になったのを機に、クリスマスローズの花色は一気に明るく変化しました。
ゴールドを使った交配のおかげで、現在のクリスマスローズの花色が明るく、種類が豊富になっていったのです。
ちなみに「ゴールド」は英国のアシュードナーセリーの商品名ですので、日本ではこの明るい黄色系の交配を「オーレア交配」や略して「オーレア」などと呼んでいます。オーレア交配の色鮮やかなクリスマスローズは、お庭を明るくしますので、ひとつは持っていたいですね。
クリスマスローズの交配種は、基本的に名前はありません
かけ合わせにより生まれる花は千差万別。クリスマスローズは兄弟で似た花はあっても、二つとして同じ花はないため、交配種の種類の数は天文学的数字となります。
ひとつひとつに名前を付けるのは不可能に近いため、基本的にガーデンハイブリッドには名前はありません。
所有者は「色、模様、姿形」などで見て「ピンク平咲きdd(ダブル)」などとラベルに書いて挿して区別しています。
(ただし、著名なクリスマスローズ農家や、個人育種家により逸品が作出され、その交配がある程度固定されれば「商品名」や「シリーズ名」が名付けられ、ブランド化して売り出されることも、稀にあります)
ちなみに、ダブル(八重)を「dd」、セミダブル(半八重)を「sd」、シングル(一重)を「ss」と略して書きますが、海外では「Double Foam」などと書かれていますので、これは日本独自のルールなのかもしれません。
クリスマスローズの学名の見方をおさらいしましょう
この記事では、クリスマスローズの学名が頻繁に出てきます。上記のとおり、クリスマスローズには名前がないので、学名で呼ばねばならないことがよくある為です。
そこで、昔、生物の授業で習った「学名の見方」を簡単におさらいしてみたいと思います。学名とは、ラテン語で動植物につける、世界共通の名称です。「属名」+「種小名」でつけられる「二名法」で構成されます。(リンネという人が二名法を作ったので詳しくは検索してみてくださいね)
ちなみに、この記事の原種名の前についている「H.」とは、クリスマスローズの属名の「Helleborus(ヘレボルス)」の略号です。
クリスマスローズの種類①色(9種類)
ピンク系

※画像は、オーレア系ピンクの平咲きdd
昔は、「ピンク」のクリスマスローズと言えば、うつむいているせいもあってか暗いピンクで、バラのような華やかなピンクには程遠いものでしたよね。最近では育種の進化により、明るいピンクが沢山あります。エレガントなピンクや、イチゴミルクのようなかわいらしいピンク色のお花もあります。
白系

※画像は、カップ咲きのホワイトsd(ややフラッシュあり)
クリスマスローズの「白」は、ありふれているようですが、実は、よい花を探そうと思うと、なかなか見つからないという一面もあります。なるべくグリーンが差さない花、形の整った花、ふっくらとして花弁に厚みがあるなど、人により好みは様々で、今でもマニアは素晴らしい白を追い求めて、東奔西走しています。
黄色(オーレア)系

※画像は、オーレア(ゴールド)平咲きsd
かわいらしい明るい「黄色」は、昔はありませんでした。しかし、15年ほど前、イギリスのナーセリーで、花も葉も黄色い「ゴールド」という花が作出されたことにより、これを元に交配が進み、黄色のみならず、あらゆる色のクリスマスローズの花が、くすんだ色味から明るい色調に変化しました。日本ではオーレア(金色)交配と呼ばれます。
赤紫系

※画像は、小輪赤ss(シングル)
20年前は渋めの「赤紫」が主流でしたが、今や赤系のクリスマスローズは、上記のオーレアの血が入ることにより、花色はかなり明るくなり、特に形がよいものは人気があります。明るい赤の他にも、色の幅が広く、オーレアの血が入らない渋めのあずき色や、ぶどうの巨峰のような紫色など、変化に富んでいるため、赤紫系はいくつも集めたくなってしまいます。
黒系

※画像は、小輪多花カップ咲き黒系dd
黒系のクリスマスローズは個性的で、好き嫌いが分かれるところですが、今でも熱心なファンは多く人気のカラーです。10年前は黒と言っても上記の赤紫の延長のような、赤みのある黒が多かったため、赤みの少ない黒は大変希少で30万円ほどで取引されることもありましたが、今ではよく探せば普通の園芸店でも買い求めることができます。
灰色系

※画像は、カップ咲きスレートグレイss
「灰色、グレイ、ブルー、シルバー」など、明暗や雰囲気により呼び方は様々ですが、シックで大人の雰囲気なので人気があります。花弁に粉が吹いたようになり白光りしている様を「スレート」と表現することもあります。
緑

※画像は、小輪系グリーンsd
野趣あふれる爽やかな「緑」もひとつは持っていたいですよね。クリスマスローズの原種は緑色がほとんどなので、原種の色を濃く継いでいる交配種からグリーン系がよく生まれます。ピコティやスポットが入ったものがよく出回っています。無地のものは透き通るような美しさでおすすめです。
アプリコット

※画像は、アプリコット丸弁sd
「アプリコット」(アプリと略すこともある)は、黄色と明るいピンクの中間の、淡いオレンジ色が特徴で人気があります。昔は、アプリは希少なカラーで高嶺の花でしたが、今ではだいぶ出回るようになりましたので、運がよければ園芸店でも入手することができるでしょう。
バイカラー

※画像は、バイカラーsdダークネクタリー
クリスマスローズの「バイカラー(複色)」と言えば、グリーンやクリーム色の花で、花弁の裏から縁にかけて、紫系の色に染まっていて、何とも言えないぼかしになっているものを指します。バイカラーはクリスマスローズの特徴的な色味の一つです。
クリスマスローズの種類②模様(8種類)
無地

※画像は、ベビーピンク丸弁sd
初心者が初めて手に入れるクリスマスローズは「無地」がおすすめです。クリスマスローズにはよく「スポット」と呼ばれるソバカスが入っていて、味わいがあるのですが、「ボツボツがちょっと苦手・・・」とおっしゃる方が初心者に多く、初めてのクリスマスローズには、すっきりとした無地のお花が好まれる傾向があります。
ピコティ(縁取り)

※画像は、ペイルピンク細ピコdd
「ピコティ(略してピコ)」とは、花弁のきわに、花弁よりも濃い色で縁取りされている模様のことで、ピコティはとても人気があります(濃色の花が白で縁取られる「逆ピコ」もたまにあります)。この画像の例では、花弁が細く縁どられているので「細ピコ」などと呼ばれています。通常のピコティはもっと太くぼかしのように縁どられています。
スポット

※画像は、小輪グリーンスポットdd
「スポット」はブツブツして苦手・・・とおっしゃる方も多いのですが、このような整ったスポットならば受け入れやすいのではないでしょうか?クリスマスローズに見慣れてくると、無地だと味気なく、何かしらの模様があった方が引き締まって趣があると感じる方も多いようです。
フラッシュ

※画像は、細ピコホワイトフラッシュdd
「フラッシュ」とは、花弁の根元から赤や紫などの濃い目の色が、星形のように染まっている模様のことを指します。フラッシュがあると、ぼやけがちな淡い色が、花の中心で引き締まってあか抜けて見えます。
ブロッチ

※画像は、ホワイトカップべったりブロッチss
「ブロッチ」は花弁の根元からシミが付いたようにべったりと染まっているのが特徴です。個性的過ぎてなかなか初心者には手が出しにくいタイプかもしれませんが、この画像のようにブロッチが大きいと、逆ピコティ(白い縁)になっているようにも見えて素敵です。
ベイン

※画像は、グリーンバイカラーストロングベインdd
「ベイン」とは、花弁の根元から、赤紫色が血管のように張り巡らされているのが特徴です。このベインも、初心者は「気味が悪い」と感じることがあるようですが、慣れた人が見たら、ベインはとてもかっこいいと人気なんですよ。
ダークネクタリー

※画像は、ピンクダークネクタリーss
おしべの周りについている「ネクタリー(蜜線)」は実はクリスマスローズの本当の花なのです(花弁に見えるところは実はガク)。このネクタリーは黄色や黄緑が多いのですが、この花のように花弁より濃い色になっているものを「ダークネクタリー」と呼びます。ダークネクタリーはDNと略すことがあります。
リバーシブル

※画像は、グリーンリバーシブルss
花弁の内側が濃い色で、花弁の外側が薄い色になっているものを「リバーシブル」と呼びます。リバーシブルは、内側が赤やピンク系で、外側が白のものが多いのですが、画像の花は外側がグリーンで珍しいタイプです。
その他
クリスマスローズの模様はまだまだあります。他にも、細かい網目が張り巡らされた「ネット」や、花弁の色に対し花の中心が丸く色が変わっているものを「アイ」、花弁にぼかしが入っているものを「ぼかし」や「グラデーション」などと呼びます。今後の品種改良によって、見たことがないような新しい模様が生まれるかもしれませんね。
クリスマスローズの種類③姿形(10種類)
シングル(一重咲き)

花弁が5枚の一重咲きのことを「シングル」と呼びます。ラベルの交配名では「ss」と略号がつけられることがあります。最近では、よい花姿のシングルが希少となってしまいました。なぜなら、ダブル交配が主流となった今、美しいシングルを作る人がいなくなってしまい、ダブル交配から副産物として生まれた一重は花姿が乱れがちだからです。
ダブル(八重咲き)

※画像は、ピンク太弁dd
クリスマスローズの花弁が八重咲きのものを「ダブル」といいます。本来5枚の花弁ですが、ネクタリー(蜜線)やおしべが進化し、花弁化して八重になっています。ラベルでは「dd」と略されることがあります。クリスマスローズのダブルが希少だったのはもはや20年前のことで、今では誰でも簡単に手に入るようになりました。最近では八重が進化して、今ではまるでダリアのような超多弁や万重咲きのものも出現しています。
セミダブル(アネモネ咲き・半八重)

シングルのネクタリー(蜜線)が肥大化したものを「セミダブル」あるいは「アネモネ咲き」と呼びます。ラベルには「sd」と書かれます。一重と八重のちょうど中間で、華やかすぎず、地味すぎず、人気がある花型です。この肥大化したネクタリーが、短いとシングルのように見えますし、ネクタリーが盛り上がっていたり、マカロニのように長かったり、ラッパのように広がっていたり、色や模様がついていて、個性的だと希少価値がグンと上がります。
剣弁

※画像は、「彗星」と命名された広瀬園芸のクリスマスローズ
花弁の先端が細く尖っているものを「剣弁」といいます。ひと昔前のクリスマスローズは剣弁の花しかありませんでした。剣弁の八重咲きはスタイリッシュでシャープな印象です。剣弁の花弁が一枚一枚離れていると「プロペラ咲き」などと呼ばれます。
丸弁

※画像は、カップ咲きピコティsdダークネクタリー
上記の剣弁とは対照的に、花弁の縁が丸いものを「丸弁」と呼びます。花弁が丸いと形がよく、優しいかわいらしい雰囲気になりますので、人気があります。
平咲き

※画像は、バイカラーグラデーション平咲きdd
花弁がひまわりのようにパッと開いたものを「平咲き」といいます。しべの部分もパッと開くので、まるで打ち上げ花火のような華やかさがあります。アップライト(横向き)気味の花が多いのが特徴です。
カップ咲き

※画像は、グリーンカップ咲きss
平咲きとは逆に、花が全開になっても開ききらない花姿を「カップ咲き」といいます。いわゆる抱え咲きのことで、コロンと丸っこいので、かわいいと人気があります。「カップ咲き」なのか、「たまたま蕾が開きかけでそう見えるのか」の違いは、おしべの花粉の吹き方を見れば分かります。おしべは熟すのが遅いので、つぼみが開いたばかりならば、おしべからまだ花粉が出ていません。
小輪

※画像は、デュメトラム交配の小輪ss
クリスマスローズの「小輪」とは、指1~2本にちょこんと乗るくらいのサイズをいいます。小輪の原種「デュメトルム」を交配親に持つと、葉も花もコンパクトに仕上がります。日本では、楚々とした「小輪多花」のクリスマスローズが好まれる傾向にあります。
大輪

※画像は、「マダムラモニエ」という商品
指4~5本あるいは手のひらサイズのクリスマスローズを「大輪」といいます。昨今の日本では、大輪は敬遠される傾向にありましたが、派手好きの海外では人気があるようです。ガーデンやアプローチなどに植えるクリスマスローズとして今後注目されるかもしれません。
アップライト

※画像は、オーレア交配カップ咲きフラッシュss
最近のクリスマスローズは、花首が短くうつむいていないものも見かけます。「アップライト」とは、指で支えなくても花の顔が見える、上向きや横向き、あるいは下斜め45度くらいのほどよい角度のものをいいます。
クリスマスローズの種類④ 原種(22種類)

※画像は、H.チベタヌス
クリスマスローズの原種は、22種類ほど存在し、ほとんどは、地中海性気候のヨーロッパに自生しています(H.チベタヌスのみ中国原産)。クリスマスローズの原種には、まず、大きく分けて「有茎種」(太い茎が立ち上がり、そこから花茎が生えて咲くタイプ)と、「無茎種」(地面の株元から花茎が立ち上がるタイプ)に分けられます。原種はやや育てるのが難しく、山野草のような扱いのものもあります。
原種の分類はいまだ発展途上で、近々、遺伝子検査を用いて、原種の大幅な見直しが行われる予定になっています。こちらの記事では2020年現在でのクリスマスローズの小品名を記載します。今後の調査の結果次第では原種の呼び方がガラリと変わっているかもしれませんこと、ご了承くださいね。
原種は、基本的にグリーンの花で見分けも難しく、初心者には少し難しいので、ここでは計22種類の小品名の紹介のみに留めておきます。
有茎種(5種類)

※画像は、H.ヴェシカリウス
①H.フェチダス
②H.アーグチフォリウス
③H.ヴェシカリウス
④H.リヴィダス
⑤H.ニゲル
無形種(17種類)

※画像は、H.クロアチカス
①H.トルカータス
②H.アトロルーベンス
③H.オドルス
④H.デュメトルム
⑤H.クロアチカス
⑥H.オリエンタリス
⑦H.アブルジクス
⑧H.リグリクス
⑨H.ヴィリディス
⑩H.プルプラセンス
⑪H.オキシデンタリス
⑫H.シクロフィルス
⑬H.ボッコネイ
⑭H.ムルチフィダス
⑮H.ヘルツェゴビナス
⑯H.イストリアクス
⑰H.チベタヌス
クリスマスローズの種類⑤ 原種交雑種(6種類)
こちらで紹介する6種類は、原種の有茎種間の交雑種で、それぞれ小品名がついています。原種は日本の高温多湿に弱く、育てるのが難しいものですが、原種交雑種となると、大変丈夫で、大株になりやすいという性質があります(これを専門用語で「雑種強勢」といいます)。地植えやガーデン向きの種類となりますので、花壇や玄関アプローチに最適です。(ただし、アシューデンシスとヴェルチェリはまだ歴史が浅く、大変高価なので地植えには向きません)
①H.バラーディアエ(H.ニゲル×H.リヴィダス)

バラーディアエはベージュ色~あずき色まで色幅があり、咲き初めと咲き終わりで色が変わっていくので、大株になると大変見事で、大株になりやすいのでお庭に映えます。
②H.エリックスミシー(H.ニゲル×H.ステルニー)

エリックスミシーは、花粉親のステルニーが((H.アーグチフォリウス×H.リヴィダス)ですので、原種×原種交雑種という、3種類の血が混じった種類となります。
③H.ニゲルコルス(H.ニゲル×H.アーグチフォリウス)

「ニゲルコルス」は威勢がよく、びっくりするほどの花付きを見せます。交雑種は植物体が大きくなる、ストレスに強くなるなど、初心者でも枯らしにくい性質を持ちますので、ガーデンやお庭の修景にピッタリの種類です。
④H.ステルニー(H.アーグチフォリウス×H.リヴィダス)

親のアーグチフォリウスが大変立派になる種類なので、この「ステルニー」もとても丈夫です。原種交雑種は、不稔でほとんど種が取れませんが、このステルニーだけはしっかり結実しますので、種子で増やすことができます。
⑤H.アシューデンシス(H.ニゲル×H.ヴェシカリウス)

「アシューデンシス」は、英国アシュードナーセリーで作出されました。以前は「ブライヤーローズ」と呼ばれていましたが、それは商品名なので、新たな学名として「アシューデンシス」という小品種名ができました。(アシュードナーセリーが学名になったのです)
⑥H.ヴェルチェリ(H.ニゲル×H.チベタヌス)

「ヴェルチェリ」は、イギリスのアシュードナーセリーの「ピンクアイス」や横山園芸の「ヨシノ」などが有名です。花粉親の「チベタヌス」はベテランでも枯らせてしまうほどの超難関の原種ですが、交雑するととても丈夫になり、園芸品種同様に、初心者でも育てることができるようになります。
まとめ
クリスマスローズの種類について、「色」「模様」「花姿」「原種と原種交雑種」に分けて、画像をメインにご紹介いたしました。ご覧のとおり、クリスマスローズの種類は、派手なカラーや、シックなカラー、和風の楚々とした佇まいや、洋館によく合うゴージャスなものまで、多種多様にあるので、どのお宅にも必ずマッチする種類が見つかるはずです。お好みで選んで、冬の貴婦人「クリスマスローズ」を玄関アプローチや自慢のガーデンに植えてみてくださいね。
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この記事のライター
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。 家庭園芸普及協会グリーンアドバイザー。「クリスマスローズの世界展」にて特別賞・ミヨシ賞の受賞実績あり。ウェブサイトにて植物図鑑の執筆のほか、YouTubeチャンネルで園芸講師も担当。NHK出版など園芸専門誌にも多数取材協力を行う。現在は社会貢献のために行政の里親認定を受け、虐待保護児童の社会的養育にも注力する。