白い花が映える!手入れが楽で上品に見せるおすすめ低木10選

白い花が上品に見せる|手入れが楽なおすすめ低木

庭に咲く白い花って、どこか特別な存在。
咲いているだけで空間が明るくなって、上品な雰囲気を添えてくれます。
今回はそんな白い花が咲くおすすめの低木を10種類、初心者にも育てやすいものだけ厳選してご紹介します。
手入れがラクなものばかりなので、「庭づくりはこれから」という方にもぴったり。
季節ごとに咲く白い花を、ぜひあなたの庭でも楽しんでみてください。

目次

  1. 白い花が上品に見せる|手入れが楽なおすすめ低木
  2. 白い花が映える!育てやすいおすすめ低木10選
    1. ユキヤナギ【育てやすさ★★★】
    2. ヒメウツギ【育てやすさ★★★】
    3. アナベル【育てやすさ★★★】
    4. コクチナシ【育てやすさ★★☆】
    5. コデマリ【育てやすさ★★★】
    6. シロヤマブキ【育てやすさ★★★】
    7. ギンバイカ【育てやすさ★★☆】
    8. ジンチョウゲ【育てやすさ★★☆】
    9. ガマズミ【育てやすさ★★★】
    10. シロバナシモツケ【育てやすさ★★★】
  3. 白い花の低木を長く楽しむための管理方法
    1. 剪定のタイミング
    2. 植付けのコツ
    3. 肥料施し方
    4. 病害虫対策
  4. まとめ

白い花が映える!育てやすいおすすめ低木10選

白い花の低木は、庭を明るく上品に見せてくれる存在。
ここでは、初心者でも育てやすく、手入れが簡単な10種を厳選してご紹介します。

育てやすさ
 ★★★:初心者向き、管理が楽
 ★★☆:育てる場所や管理に少し注意
 ★☆☆以下:初心者にはやや難しい

ユキヤナギ【育てやすさ★★★】

春になると、しなやかに垂れた枝いっぱいに白い小花を咲かせる落葉低木。
名前の通り、雪が降り積もったような姿がとても印象的です。
病害虫にも強く、放っておいてもよく咲く丈夫さが魅力です。

栽培のポイント
・開花時期:3月〜4月
・植え付け:11月〜3月(休眠期)
・日当たり:日なたを好む
・剪定:花後すぐに。数年に一度は強剪定も可

ヒメウツギ【育てやすさ★★★】

ヒメウツギは春に小さな白い花を鈴なりに咲かせる、可憐な落葉低木。
自然な樹形が美しく、剪定の手間もほとんどかかりません。
日向から半日陰まで対応できるので、庭の明るい場所ならどこでも植えやすいです。
低めに仕立ててグランドカバー的に使うのもおすすめです。

栽培のポイント
・開花時期:4月〜6月
・植え付け:2〜3月、11〜12月
・日当たり:日向〜半日陰まで対応
・剪定:花後すぐ(6月)。7月以降の剪定は避ける

アナベル【育てやすさ★★★】

アメリカアジサイの仲間で、初夏に咲く大きな白い手まり状の花が目を引くアナベル。
ひと株でも見応えがあり、庭の主役になります。
他のアジサイと違って、花芽はその年に伸びた新しい枝につくので、剪定で失敗しにくいのがうれしいポイント。

栽培のポイント
・開花時期:6月〜7月
・植え付け:3月、10〜11月が適期
・日当たり:半日陰〜明るい日陰が理想
・剪定:秋〜春先まで自由に剪定可

コクチナシ【育てやすさ★★☆】

小ぶりな株ながら、6〜7月に優雅な白い花を咲かせる常緑低木。
やや寒さに弱いので、寒冷地では鉢植えにして冬は屋内に取り込むと安心です。
半日陰でも育ち、常緑なので一年中葉が楽しめます。

栽培のポイント
・開花時期:6月〜7月
・植え付け:3月・9月ごろが目安
・日当たり:半日陰でも育つ
・剪定:花後すぐ。秋以降は花芽に注意

コデマリ【育てやすさ★★★】

名前の通り、小さな白い花が手まりのように丸く集まって咲く落葉低木。
4〜5月に一気に咲き誇り、庭がぱっと明るくなります。
剪定は花が終わったあとに、伸びすぎた枝を整えるだけでOK。
日向を好み、育てやすく初心者にもおすすめの定番低木です。

栽培のポイント
・開花時期:4月〜5月
・植え付け:11月〜3月
・日当たり:日なたを好む
・剪定:花後すぐ(6月)。混み枝を間引く

シロヤマブキ【育てやすさ★★★】

白い4弁花と秋に残る黒い実が印象的な落葉低木。
山野草のような雰囲気があり、落ち着いた和の庭によく合います。
樹形が自然にまとまりやすく、剪定も混み合った枝を間引く程度で十分。
半日陰でも元気に育ち、強い西日を避ければ管理も簡単です。

栽培のポイント
・開花時期:4月〜5月
・植え付け:9月〜梅雨入り前まで
・日当たり:日向〜半日陰
・剪定:花後または落葉期に間引き剪定

ギンバイカ【育てやすさ★★☆】

初夏に白くて繊細な花を咲かせる常緑低木。
葉や花にほのかな芳香があり、地中海風の庭にもぴったりの雰囲気を持っています。
寒さにはやや弱いため、暖かい地域や鉢植え向き。
日当たりと風通しの良い場所で育てると、花付きもよくなります。

栽培のポイント
・開花時期:5月〜7月
・植え付け:3月〜4月
・日当たり:日なたを好むが半日陰でも可
・剪定:花後に軽く剪定。冬は室内で保護

ジンチョウゲ【育てやすさ★★☆】

春の訪れを知らせる芳香のある花が魅力の常緑低木。
白花の品種もあり、常緑の葉とよく映えます。
根を傷つけると弱りやすいので、植え付けは根鉢を崩さないよう慎重に。
一度植えたら動かさないことがコツです。
明るい半日陰を好み、西日が当たらない場所が適しています。

栽培のポイント
・開花時期:2月〜4月
・植え付け:3〜4月、9〜10月
・日当たり:午前中は日が当たり午後は日陰が理想
・剪定:基本不要。込み枝を花後に軽く間引く

ガマズミ【育てやすさ★★★】

春に白い小花を咲かせ、秋には真っ赤な実が実る落葉中低木。
紅葉も美しく、季節の移ろいを感じられる庭木です。
病害虫にも強く、剪定にもよく耐えるため、初心者でも扱いやすいです。
日向〜半日陰に植えれば、自然に樹形も整います。
※低木に分類されますが、生育が早く、3m近くまで育つこともあります。低く保ちたい場合は、定期的な剪定で管理しましょう。

栽培のポイント
・開花時期:5月〜6月
・植え付け:12月、2〜3月
・日当たり:日向〜半日陰
・剪定:落葉期または花後。強剪定にも耐える

シロバナシモツケ【育てやすさ★★★】

5〜6月に白い小花がまとまって咲く、コンパクトな落葉低木。
剪定にも強く、切り戻すことで形を整えやすいです。
乾燥しすぎない場所で管理すれば、毎年しっかり花を楽しめます。

栽培のポイント
・開花時期:5月〜7月
・植え付け:11月〜3月
・日当たり:日なたを好む
・剪定:花後に軽く切り戻し。強剪定も可

白い花の低木を長く楽しむための管理方法

白い花を咲かせる低木は、せっかく植えても「花が咲かない」「すぐに枯れてしまった」なんてことも。
そんな残念なことにならないよう、基本的な管理方法を押さえておきましょう。

剪定のタイミング

白花の低木の多くは「花後すぐ」に剪定するのが基本。
これは、来年の花芽を夏以降につける種類が多いためです。
遅れると花が咲かなくなることもあるので、花が終わったらなるべく早めに整えるようにしましょう。
ただし、アナベルのように「新しい枝に花が咲くタイプ」なら、秋〜冬の落葉後に剪定しても問題ありません。
樹種によって時期が違うので、特徴に合わせて調整してください。

植付けのコツ

植え付けのタイミングは、11月〜5月ごろがおすすめ。
寒冷地では霜が降りる前後を避け、春先の植え付けが安心です。
植え穴は、根鉢よりも一回り大きく掘り、腐葉土や堆肥をすき込んでおきましょう。
植えた後はたっぷり水を与えます。
また、ジンチョウゲのように根をいじられるのを嫌う種類は、根鉢を崩さずにそっと扱うのがコツです。

肥料施し方

基本は、冬の寒肥と花後のお礼肥の年2回です。
寒さがゆるむ2月〜3月ごろに、緩効性の有機肥料を株元にまきます。
花が終わったあとには、お礼肥として少量の追肥をすると、次の花つきもよくなります。

病害虫対策

今回ご紹介した白花の低木は、比較的病害虫に強く、初心者でも育てやすいのが特徴です。
ただし、風通しが悪いと蒸れやカビが発生することがあるため、特に梅雨や夏場は注意が必要です。
混み合った枝は剪定して、株元に風が通るように整えましょう。
万が一害虫が発生した場合は、ラベルの指示に従って殺虫剤を散布してください。
風のある日は避け、風のない穏やかな日に行うのが基本です。

まとめ

白い花が咲く低木は、庭にやさしく上品な雰囲気を添えてくれます。
今回ご紹介した10種は、どれも育てやすく、ガーデニング初心者の方にも安心しておすすめできる植物ばかりです。
剪定や植え付けのタイミングを押さえれば、毎年きれいな花を咲かせてくれます。
まずはお庭の環境に合った1本から、気軽に取り入れてみてください。

この記事のライター

さつき

造園歴20年+αの植木屋&ガーデニングライター
★造園施工管理1級 ★造園技能士2級
植物の魅力を最大限に引き出し、美しく花咲く庭づくりをサポートするのがモットーです。
これまで培ってきた経験と知識を活かし、初心者の方にもわかりやすく植木や花のことをお伝えします。
「ほんの少しの工夫で、誰もが振り返る庭に」
そんなヒントをたっぷりお届けします。

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