【ローメンテ】シックな庭に!グランドカバーとして使える下草5選

ローメンテでシックな庭に変えるおすすめの下草

「なんか庭がごちゃついて見える…」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
好きな花を植えてみたり、ネットで気になった植物をいくつか足してみたり……
最初はイメージとおりにいくと思っていたのに、いつの間にか全体がちぐはぐに見えてしまう。
そんなときに試してほしいのが「シックな下草」です。
庭全体が落ち着いて大人っぽく、洗練された印象に変えてくれる優れもの。
この記事では、
・庭をシックに見せるためのコツ
・グランドカバーにぴったりなおすすめ下草5選
などをわかりやすくご紹介します。
「センスよく見える庭にしたい」「お手入れに時間をかけたくない」そんなあなたに、ぜひ読んでほしい内容です。

目次

  1. ローメンテでシックな庭に変えるおすすめの下草
  2. 庭をシックにまとめる3つのコツ
    1. 落ち着いた色味を選ぶ
    2. ベースカラーを決めて色数を絞る
    3. 常緑のベースプランツで全体を引き締める
  3. グランドカバーとして映える!シックな下草おすすめ5選
    1. アジュガ|シックな葉色で重厚感をプラス
    2. ヒューケラ|深みのあるカラーバリエが魅力
    3. ワイヤープランツ|柔らかく広がる自然な質感
    4. ユーフォルビア|乾燥にも強いスタイリッシュな個性派
    5. ミスキャンタス|スリムで品のある立ち姿が特徴
  4. まとめ|シックな庭づくりは下草選びがカギ

庭をシックにまとめる3つのコツ

庭をシックにまとめるには、ちょっとしたコツを押さえるだけで見違えるほど雰囲気が変わります。

今回は特に大事な3つのポイントを紹介します。
1. 落ち着いた色味を選ぶ
2. ベースカラーを決めて色数を絞る
3. 常緑のベースプランツで全体を引き締める
色選びや植物のチョイスを少し意識するだけで、庭がグッと洗練された印象になりますよ。

落ち着いた色味を選ぶ

シックな雰囲気にしたいなら、まずは「派手すぎる色」を抑えてみるのがおすすめ。
ビビッドなピンクや黄色の花は悪目立ちしやすいので、アクセント程度にして、全体はトーンを落とすのがコツです。

具体的にはこんな色味が使いやすいです。
・ダークグリーン(濃い緑):全体を引き締めてくれる
・銅葉(ブロンズ系):地味になりすぎず、深みが出る
・シルバーリーフ:ほどよい明るさと清潔感が出せる

落ち着いた色味をベースに使うことで、「なんかまとまりがない…」というモヤモヤがスッと解消されますよ。
「こなれ感」を出したいなら、色味はちょっと渋めが正解です。

ベースカラーを決めて色数を絞る

庭がまとまって見えない原因のひとつは、実は「色数が多すぎること」だったりします。
あれもこれもと植えたくなる気持ちはよくわかりますが、全体をすっきり見せたいなら、まずはベースとなる色を1〜2色に絞ってみましょう。
たとえば、シルバーやダークグリーンをベースカラーにして、白やブルーの花をアクセントにするイメージ。
これだけで一気に統一感が生まれ、ぐっとプロっぽい雰囲気になります。
色数を絞るのが難しいと感じる方は「トーンをそろえる」ことから始めるのもおすすめ。
明るめ・暗め・くすみ系など、同じ系統の色味でまとめるだけでも、自然と洗練された印象になります。
色を絞るだけで、庭全体の印象がグッと引き締まり、シックに見えるはずです。

常緑のベースプランツで全体を引き締める

庭をシックな雰囲気にしたいなら、「ベースプランツ」がおすすめ。
なんとなくまとまりがないな…って感じる庭って、土台となるグリーンが決まっていないことが多いんです。
たとえば、ワイヤープランツやミスキャンタスみたいな植物は派手すぎず、まわりの花や葉ものを自然に引き立ててくれます。
ベースにこうした常緑の下草があるだけで、庭のおしゃれ度がぐっと上がります。

常緑のベースがあるといいことはこんな感じ
・花がすくない季節でも寂しくならない
・全体のトーンがそろってシックにまとまる
・地面を覆うので雑草対策になる

いろんな植物を組み合わせる前にまずは「ベースプランツ」を決めておくと、花選びもぐっとラクになります。
「庭をおしゃれに見せたいけど、頑張りすぎたくない」そんな人におすすめです。
控えめだけど効き目バツグン、まさに縁の下の力持ちです。

グランドカバーとして映える!シックな下草おすすめ5選

グランドカバーとして活躍してくれる下草は、雑草を抑えつつ庭の印象を整えてくれる頼もしい存在。
ここでは、シックな雰囲気を演出しながら実用性も兼ね備えたおすすめの下草5つをご紹介します。
1. アジュガ
2. ヒューケラ
3. ワイヤープランツ
4. ユーフォルビア
5. ミスキャンタス
どれもローメンテナンスでおすすめです。

アジュガ|シックな葉色で重厚感をプラス

アジュガ

アジュガは、シックな庭に深みを出したいときに頼れる下草です。
草丈は、10センチ~15センチ程度で、マット状に広がります。
葉はブロンズやパープルなど落ち着いた葉色。
明るい草花の引き立て役としても優秀で、落ち着いた雰囲気にまとまりやすくなります。
花壇や樹木の足元など、ちょっとした空間をきれいに見せてくれます。

花期・育て方のポイント
・花期:4月〜6月(青紫の花が咲く)
・日照:半日陰〜日陰を好む
・水やり:乾燥しすぎないよう適度に
・手入れ:込み合ったらランナーを剪定してリフレッシュ

乾燥が続くと元気がなくなるので、夏場は直射日光を避けると安心です。
冬も葉が枯れず残るため、一年中シックな雰囲気をキープしてくれますよ。

ヒューケラ|深みのあるカラーバリエが魅力

ヒューケラ

ヒューケラは「落ち着いた色を使いたいけど単調にはしたくない」という人にぴったりな下草です。
ボルドー、ブロンズ、グリーン、シルバーなど、葉の色がとにかく豊富。
どの色もツヤを抑えたマットな質感で、全体のトーンを崩さず庭に彩りをプラスできます。
草丈は20センチ〜50センチ程度で、コンパクトにふんわり広がる感じ。
シックな庭でも地味になりすぎず、品よく華やかさを足したいときにおすすめです。

花期・育て方のポイント
・花期:5月〜7月(細長い茎に小さな花を咲かせる)
・日照:半日陰〜日向でもOK(夏は直射日光を避ける)
・水やり:表面が乾いたらたっぷりと
・手入れ:枯れた葉はこまめに取り除いて美しさキープ

日陰に強いので、彩りが欲しい日陰の庭にもおすすめです。
色違いを複数使うと、自然にリズムが生まれて一気におしゃれ度がアップします。

ワイヤープランツ|柔らかく広がる自然な質感

ワイヤープランツ

ワイヤープランツは、ナチュラルな雰囲気の中に、ほどよく動きを加えてくれる下草です。
細いワイヤーのような茎と、小さな丸い葉がふんわりと広がる姿が特徴で、どんな植物ともなじみやすく庭のアクセントにもなります。

花期・育て方のポイント
・花期:5月〜7月(白っぽい小さな花を咲かせることも)
・日照:半日陰〜日向を好む
・水やり:乾燥を嫌うので、土が乾く前に水をあげる
・手入れ:伸びすぎたらカットして形を整える

管理の注意点
・生育が良いので他の植物を覆ってしまうことがあるので、様子を見て定期的に剪定する

ナチュラルガーデンが好きな方にはたまらない風合いですが「ほどよく広げて整える」のが長く楽しむコツです。
うまくコントロールできれば、庭に動きとリズムを与えてくれる頼れる存在になりますよ。

ユーフォルビア|乾燥にも強いスタイリッシュな個性派

ユーフォルビア

ユーフォルビアは、シックでモダンな雰囲気をプラスしたいときにぴったりな下草です。
品種によって姿はさまざまですが、いずれも繊細な葉やシュッとした茎が特徴的で、他の植物とは一味違った個性を与えてくれます。
カラーも渋めで、グリーンにほんのり赤や紫が混ざったような絶妙なトーンが多く、シックな庭にすっとなじみます。

花期・育て方のポイント
・花期:品種によって異なるが、3月〜6月ごろが多い
・日照:日なたを好む
・水やり:乾燥気味でOK。水のやりすぎには注意
・手入れ:伸びすぎたら切り戻し、冬は寒さに少し注意

とにかく乾燥に強く、育てやすいというのが魅力。
地植えでも鉢植えでもOKで、丈夫さとスタイルを両立した優秀な下草です。

ミスキャンタス|スリムで品のある立ち姿が特徴

ミスキャンタス

ミスキャンタスは、細くまっすぐに伸びる姿が印象的で、庭に品のよさを添えてくれる下草です。
草丈は30〜40cm程度。
ストライプの斑入りの葉はやさしいシルバーグリーン、ほんのりツヤのある質感です。
どんな植栽にもすっと溶け込んでくれます。
よく似た植物に「フイリヤブラン」がありますが、大きな違いは冬の姿。
ヤブランは冬場になると葉がしおれてしまい少し残念な印象になりますが、ミスキャンタスは冬でも葉姿がきれいなまま残るんです。

花期・育て方のポイント
・花期:9月〜10月ごろ
・日照:日なた〜半日陰まで対応
・水やり:極端な乾燥には注意。特に夏場は水切れに注意
・手入れ:枯葉を切る程度

常緑で耐寒性もあり手入れもラクなので、ローメンテナンスで庭はきれいにしておきたい人にはぴったりです。

まとめ|シックな庭づくりは下草選びがカギ

ユーフォルビア

庭の印象は、足元を整えるだけでぐっと変わるものです。
どんなに華やかな花を植えても、全体がごちゃついていたらもったいない。
そんなときこそ、控えめだけど頼れる「下草」の出番です。

今回ご紹介したようなシックな下草をベースに取り入れることで、
・色数をおさえて落ち着いた雰囲気に
・年間を通して統一感ができる
・雑草対策やローメンテナンスにもなる
といった、見た目も実用性もバランスの取れた庭が目指せます。

いきなりすべてを変えなくても大丈夫。
気になる下草をひとつ、花壇や通路の足元にそっと植えてみてください。
派手さはなくても、庭全体の雰囲気をスッと整えてくれるはずです。
「派手じゃないけど、なんだかセンスがいい」
そんな理想の庭に近づくヒントが、きっとありますよ。

この記事のライター

さつき

造園歴20年+αの植木屋&ガーデニングライター
★造園施工管理1級 ★造園技能士2級
植物の魅力を最大限に引き出し、美しく花咲く庭づくりをサポートするのがモットーです。
これまで培ってきた経験と知識を活かし、初心者の方にもわかりやすく植木や花のことをお伝えします。
「ほんの少しの工夫で、誰もが振り返る庭に」
そんなヒントをたっぷりお届けします。

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