「姫りんご」で魅せる庭づくり!美味しさと可憐さの秘密
かわいい姫りんごを取り入れて、お庭をランクアップ!

花と実を楽しめる「姫りんご」の木、ご存じでしょうか。
春には可憐な白い花、秋には小さくて可愛らしいりんごの実をつけてくれる庭木です。
人とは違う可愛らしいシンボルツリーを探している方にはピッタリ!
この記事を読めば、可愛らしい姫りんごをお庭で楽しみながら、庭づくりを成功させるコツが分かります。
さあ、可愛らしいお庭を実現しましょう!
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
姫りんごの特徴

植物名:姫りんご
科名:バラ科 落葉樹
属名:リンゴ属
植栽地域:日本全国
樹高:3~5m
耐寒性耐暑性:強い
開花時期:4~5月
実のなる時期:10~11月
姫りんごは、春には白や薄いピンク色の可憐な花を咲かせます。
桜と同じバラ科なので、桜と勘違いしてしまう方がいるかもしれません。

秋になると、名前の通り、小さな可愛らしい赤い実をつけお庭に彩りをあたえてくれます。
普通のりんごより小さめなので「姫りんご」と言われているのですが、果実は味がないので実は食用には向いていません。
しかし、お花が少なくなる秋に、お庭を彩る庭木としては貴重です。
公園や街路樹などに、観賞用として植栽されているのを見かける機会も多いのではないでしょうか。
姫りんごの育て方
育てる場所

姫りんごの育て方は簡単なので、初心者の方でもストレスがありません。
普通のりんごなら生育地が限られますが、姫りんごは日本全国で育てることができます。
姫りんごは日当たりを好むため、南向きの場所が理想的です。
寒暖には関係なく、お庭の日当たりの良い場所を選ぶことで、春のお花や秋の実を楽しむことができるでしょう。
土壌

植え付ける際は、排水が良くpHがやや酸性である土壌がベストです。
土壌改良はもちろんですが、有機質を豊富に含んだ土壌を作ることが大切になります。
植栽前に、たい肥や有機肥料をあらかじめ施しましょう。
生育に期待ができますよ。
姫りんごの実を充実させたいなら

姫りんごの実を期待する場合は、姫りんごを1本ではなく数本植えるのが良いでしょう。
姫りんご1本だと、実ができる確率が低いからです。
もし、どうしても複数本植えられない場合は、ノカイドウを近くに植えるのもアリですよ。
しかし、日本の住宅土地事情を考えたときに「1本しか植えられない。」「管理を考えたら1本が良い。」という方もいらっしゃると思います。
その場合、姫りんごの品種によっては1本でも多くの実がなる品種もあるので、購入時に確認することをオススメします。
植える場所

植え付けの際の注意点として、大事なポイントがあります。
姫りんごは、枝が斜め上に伸びていくので縦長のフォルムになるのです。
普通のりんごの木は横にどんどん枝を広げていくので、成長した時の印象が全く違います。
周囲に植える植物とのバランスを間違えないようにしてくださいね。
水やりと肥料

植え付け直後は、定期的な水やりと追肥が必要です。
根付いた後の水やりは、基本的には降雨に任せて問題ありません。
追肥として、寒肥(1月~2月)の時期に緩効性肥料もしくは有機質肥料を与えます。
剪定

また、枝の交差や伸びすぎた枝を整えることで、日光や風通しを良くし実の品質を向上させることも大切です。
しかし、姫りんごを剪定する際には、少しだけコツがあります。
姫りんごの芽は「徒長した枝にはつかず、短い枝につく性質」があるのです。
そのため、植え付け直後で樹形ができるまでは、不要枝だけを間引き剪定にとどめます。
そして、短い枝が多くなるようにしましょう。
害虫対策

姫りんごは強健な植物ですが、ほかの果樹と同じように注意深い管理が必要です。
環境によっては、アブラムシ、うどんこ病、炭疽菌などの被害にあいやすくなります。
見つけ次第、殺虫剤や殺菌剤で対処しましょう。
姫りんごを取り入れた庭づくりのアイデア

姫りんごは庭に華やかな魅力をもたらす庭木です。
その小さな実や可憐な花が庭全体を彩り、季節の移ろいを感じさせてくれます。
春には鮮やかな花、秋には成熟した実と美しい景色を生み出してくれるでしょう。

姫りんごは他の植物との相性が良いです。
ローズマリーやラベンダーなどの少し背丈のあるハーブと一緒に植えることで、庭全体の雰囲気をヨーロッパチックでオシャレなお庭にしてくれます。
また、姫りんごは鳥や蝶などを引き寄せるので、庭に生命力をもたらしてくれるのも特徴です。

シンボルツリーとしてお庭の中心部、またはメインに姫りんごをお迎えするのも良いでしょう。
春なら、姫りんごの春の可憐なお花とは対照的な原色のチューリップなどを周囲に植えます。
そうすると、色の対比や色のトーンの違いが楽しめますよね。
チューリップの周りには、リーフ系の植物をもってくることで色が多くならずゴチャゴチャとした雰囲気にはならないはずです。

お庭がない方でも、姫りんごを楽しむことができますよ。
姫りんごは鉢植えでも楽しめるからです。
マンションのベランダなどに置いてあげると、殺風景なコンクリートを背景に姫りんごの美しさが映えることでしょう。

お庭づくりに余裕が出てきたら、お手入れが簡単な四季咲きアジサイ、最終的にはバラの育成など夢が広がりますね。
お庭づくりは、初めから完成形を目指すものではありません。
お庭にお迎えした姫りんごを観察しながらお世話をすることで、徐々に植物の組み合わせのヒントが生まれます。
まずは、慌てずゆっくりと姫りんごを大切に育てていきましょう。
姫りんごの収穫タイミングと保存方法

ヒメリンゴの実は、9月〜11月頃が収穫時期です。
収穫の目安としては、姫りんごの実がピンポン玉位の大きさに育ったらOK!
しかし、残念ながら姫りんごの実はそのままでは美味しくないのです。
果樹酒やジャムなどにするのが一般的なので、ぜひ自家製姫りんご酒でも作ってみませんか。
収穫後、すぐに加工作業ができない場合は冷蔵庫保存がオススメです。
袋に入れて密閉すると長持ちします。
しかし傷みが早いので、収穫から加工までを一気に進めてしまうのがベストでしょう。
姫りんごを取り入れてバランスの取れたお庭づくりを!

姫りんごは、お庭を可愛らしい雰囲気にしてくれる観賞価値の高い庭木です。
皆さんのお庭に取り入れることで、お庭全体を豊かで鮮やかな雰囲気に変えてくれるでしょう。
自家製姫りんご酒をいただきながら、姫りんごの春の開花を楽しみませんか。
この記事のライター
九州在住のガーデニングライター
家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡