【もみじ剪定】素人でも絶対失敗しない、3つのコツ!
素人でも失敗しないもみじ剪定の第一歩

もみじは、1月に入ると落葉し勢いよく伸びた枝だけが目立ちます。
「スッキリさせたい!」
「でも、どうやって剪定して良いのか分からない!」
と、モヤモヤしていませんか。
そんな方に、もみじ剪定の基本的な3つのコツをお伝えします。
基本のコツをおさえながら作業することで、素人でも安心して剪定できます。
さらに、もみじの剪定をマスターすることで、生き生きとしたもみじを毎年楽しむことができるのです。
失敗を恐れずにもみじ剪定にチャレンジしてみましょう。
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
もみじ剪定のコツ1:1月までに終わらせる

一般的な知識として、もみじのような落葉樹は「落葉後の冬季に剪定する」のが基本です。
休眠期である冬季に剪定することでダメージを最小限にできることが、一番の理由になります。
また、葉がないことで、後片付けが楽だったり枝ぶりがハッキリ分かるので剪定しやすいメリットもありますよ。

そんな落葉樹の中でも、もみじは早めの剪定がオススメです。
もみじは休眠期が短く1月後半には活動を始めるからです。

ベストな剪定時期は12月中旬ですが、年末は忙しい時期ですよね。
また、地域によっては紅葉の見ごろと重なり剪定するという気持ちにも慣れないでしょう。
なかなか手が付けられないという方は、ぜひ1月中旬までには剪定を終わらせることを忘れないようにしてくださいね。
もみじの剪定を1月までに終わらせることで、新しい成長が春に始まります。
もみじが健康で美しい葉を茂らせるためにも、欠かせないのが「冬の剪定」なのです。
もみじ剪定のコツ2:根元から切る
切り落としてもいい枝はこれ!

もみじ剪定をする時の基本として「枝の根元から切る」「透かし剪定」を心がけましょう。
透かし剪定は、密集している枝をカットして枝を減らす方法です。
透かし剪定することで、風通しや日当たりが良くなり数か月後のもみじの樹形や美しさが変わりますよ。
図の「赤で示した枝」のように、不要な枝にも色々あります。
まずは、赤で示した不要な枝を根元から剪定するだけでもスッキリするのでチャレンジしてくださいね。

逆に、根元ではなく枝の途中で剪定することで色々なデメリットがあります。
枝の途中で剪定すると、そこから四方八方に複数の芽が生まれやがて枝が伸びていきます。
枝の先にいくつもの枝が伸び放題になり、もみじ本来のしなやかな美しさからかけ離れた姿になってしまうのです。
さらに、剪定に慣れないと、四方八方に広がった枝をどうして良いのか分からず放置する方が大半だと思います。

そうなると、新葉の時期に枝や葉同士が重なり合い日光が当たらず風通しが悪くなります。
逆に、害虫が身を潜めやすい心地良い住まいとなるのです。
すると、害虫が大量発生することで新葉が食べられたり、もみじの葉がキレイに成長せず見た目の悪いもみじになってしまうのです。
また、不要な枝がたくさんあることで、もみじに不必要なエネルギーを使わせてしまうことにもなります。
そうならないためにも、不要な枝は必ず根元から切り落としましょう。
ここで、筆者宅ご近所の「枝の中途半端なところでカットされたカツラの木」をご紹介します。
数年に一度、枝を横一直線にカットされるお宅があります。
枝が木の上部に集中してしまい、春以降は仮分数になり樹形がどんどん乱れているのです。
また、葉が上部に密集することで虫食いもひどくカツラ自体も元気がなくなってきました。
剪定一つで、ここまで変わってしまう事例です。
迷った時は「Y字型」

もみじの枝は、まっすぐなシッカリとした直線だけでなく曲線があったほうが美しく見えます。
そこで、まっすぐでシッカリした直線をなるべく作らないようにするのがポイントです。
なんだか難しそうですが、1つのポイントさえおさえれば誰でもできますよ。

いざ、もみじを目の前にして迷った時は「Y字型」を意識しましょう。
キレイなY字型にこだわらず、何となくでも大丈夫です。
もみじの枝ぶりを観察すると、Y字の中心に勢いよく伸びている枝をよく見かけます。
そのような勢いある強い枝を根元から切り落としてください。
そうすることで、枝ぶりが「Y字型」になり伸びる勢いも左右に分散されます。
また、もみじの上部も「Y型」を意識して剪定すると、高さが抑えられコンパクトに育てられますよ。
もみじ剪定のコツ3:太い枝は慎重に
太い枝は枝先から

太い枝を剪定するなら、剪定バサミではなくノコギリを使います。
その際は「太い枝の枝先のほうから少しずつカット」しましょう。

筆者も経験済みですが、枝の根元からいきなり剪定すると大変な状況になります。
太い枝の枝元にいきなり切り込みを入れ順調に作業を進めていくと、太い枝がユラユラ動き始めます。
そのまま作業を進めると・・・
突然!
枝の重みに耐えられなくなった太い枝が幹の皮や一部を巻きこみながら折れてしまうのです。
太い枝だけにダメージも大きく、その後の作業や木へのケアが剪定以上に大変になります。
太い枝は、必ず枝先から剪定しましょう。
剪定後は癒合剤で保護しよう!
もみじは繊細な落葉樹です。
切り口をそのままにすると、栄養分が奪われて枯れる原因になります。
太い枝の剪定後は必ず癒合剤を塗りましょう。
ホームセンターなどで直ぐに見つけられます。
失敗しないもみじ剪定のコツをマスターしよう

もみじの剪定はハードルが高そうですが、ポイントをおさえると楽しみながら作業することができます。
1月までのタイミング、切り落としても良い枝の見極め方など、基本的なアプローチを押さえることが成功の鍵です。
そして、もみじ剪定のコツをマスターすれば素敵な庭を手に入れることができます。
今年も庭作りの楽しさを味わってくださいね。
関連記事
この記事のライター
九州在住のガーデニングライター
家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡