【初心者さん向け】庭木の基本的な剪定方法と注意点
剪定方法の基本を学びましょう

庭木の剪定は、美しい形状を維持しながら健康な成長を促すために大切な作業です。
しかし、ほとんどの初心者の方が、庭木を目の前にした時にどのように剪定すれば良いのか分からないのが現状でしょう。
そこで、今回は初心者の方でも実践しやすい庭木の基本的な剪定方法についてご紹介いたします。
剪定のプロではない筆者ですが、庭木の剪定を10年間ゆるく続けてきました。
無理しない、初心者の方でも取り入れやすい内容となっておりますよ。
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
庭木剪定の基本

庭木の剪定は、伸びた枝をカットするという目的だけではありません。
形状の整理やサイズの制御、健康状態の促進など様々な目的をもって行われます。

形状整理:庭木の美しい外観を維持するために、不要な枝や交差している枝を取り除く。
サイズ制御:庭木の成長をコントロールし、周囲の空間や他の植物とのバランスを取る。
健康状態の促進:病気や虫害の早期発見や感染した部分を取り除くことで、庭木の健康状態を維持する。
基本的な庭木剪定方法
不要な枝の除去

まずは、庭木をよく観察しましょう。
庭木の内側に向かって伸びている枝(赤ライン)、伸びていったら交差しそうな枝(黄色ライン)、病気や虫害のある部分を特定します。
剪定する際は、手動の手入れされた剪定ばさみを使用してくださいね。
枝を切る位置は、他の枝に接する箇所や主幹からの出口に近い部分です。
決して、枝の途中で剪定しないようにします。
状況によっては枝の途中で剪定する場合もありますが、初心者さんの場合は基本にそって作業を行いましょう。

また、日本のお庭事情を考えた時に、庭木をコンパクトに収めたい方も多いのではないでしょうか。
そのような場合は、水色のラインでカットすることで高さも抑えられて日々の管理も楽になりますよ。
この水色のラインは、どの程度コンパクトにしたいのか、理想の形によっても変わるので、あくまでも事例としてご覧くださいね。
また、図は平面なので、立体的な庭木を目の前にした時と状況は変わります。
初めは、無理をしないことを前提に小さな枝からチャレンジしてみましょう。
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また、枝を切る際には、いきなり大きな枝を切り落とすのではなく(グレイのライン)、小さめの枝から(赤いライン)少しずつカットすることを心掛けましょう。
仮に間違って剪定したとしても、庭木の形が大きく崩れたり、その後のトラブルにつながる可能性が低くなるからです。
形状とバランスの調整

庭木の形状を整えるために、勢いよく飛び出した枝や密集している枝を取り除きます。
庭木の自然な形状を尊重しながら、バランスのとれた見栄えの良い形に整えましょう。

しかし、この「バランス良く」というのが抽象的で迷うところですよね。
まずは、自分だけで整えようと思わないことです。
自ら自然樹形に整っていく庭木もありますし、アンバランスになっても庭木たちの成長がサポートしてくれます。
みなさんのお宅の庭木なら、形は自由なのです。
何度も剪定にチャレンジすることで感覚も磨かれていきますよ。
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ちなみに、わが家の3m弱あったヒメシャラは1m50cm程度に低くして管理するようになりました。
周囲の桜と常緑ヤマボウシが大きくなり、リズムをつけるためにあえて低くしているのです。
また、ヒメシャラはツバキ科で毛虫も発生するために、低木扱いにして枝を減らすことで葉の量が減り毛虫に遭遇することを避けることも出来ています。
手が届きやすい高さなので、毛虫が発生する前にあえて剪定してボリュームを落とすのです。
このように、剪定に慣れてきたらご自身の感覚で高さやボリュームを自由に変えてみるのも楽しいですよ。
健康促進のための剪定

剪定によって庭木の健康を促進することができます。
病気や虫害の兆候がある部分を剪定することで、感染が広がるのを防ぐことができるからです。

また、剪定後は切り口に傷口剤を塗ることで感染症のリスクを低減します。
人が怪我をした時に使う傷薬と同じような役割を果たすものになり、剪定後の切り口を保護しダメージの回復を早めてくれます。
細い枝には不要ですが、ある程度大きな枝を剪定したときは必ず塗布しましょう。
特に、桜やモミジなどは忘れないように塗布します。
庭木剪定に関する基本的な注意点
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正しい道具と装備の使用:
手入れされた剪定ばさみや庭木用のこぎりを使用します。
また、手袋や保護メガネ、安全靴などの適切な保護具を着用しましょう。
剪定のタイミング:
庭木の種類や特性によって剪定時期は異なります。
剪定のタイミングについて事前に確認しましょう。
一般的な剪定時期として、落葉樹は落葉後、常緑樹は通年ですが、花芽の時期によっては考慮する必要があります。
樹木の特性の理解:
剪定する庭木の成長パターンや剪定に対する反応を把握して、適切な剪定方法を選びましょう。
適度な剪定:
庭木の過度な剪定は、庭木の健康や成長に悪影響を与える可能性があります。
初心者さんは小さな枝から剪定していきましょう。
基本的な剪定方法で庭木を楽しもう

庭木剪定は、基本的なことを少し理解するだけでも剪定作業へのハードルは低くなります。
初心者さんは初めから無理をしないことです。
慣れるまでは時間もかかりますが、学んでいく過程を楽しみましょう。
楽しむことで庭木への想いも深まり、剪定後の反応を楽しめるようになったらコッチのものです。
自信を持って剪定に取り組み、庭木を美しく育てましょうね。
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この記事のライター
九州在住のガーデニングライター
家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡