洋風に似合うローメンテナンスな生垣10選|洋風のお庭におすすめの生垣
洋風のお庭で生垣を楽しもう

皆さんは「生垣」というとどのようなものを思い浮かべますか?なんとなく、和風なイメージを持っている方も多いかもしれません。実際に、生垣を造りやすい樹種には和風のお庭に合うものが多くあります。でも、洋風のお庭に似合う樹種も色々ありますよ。
今回は、洋風のお庭で生垣を楽しむためにおすすめの、ローメンテナンス(年に1回くらいのお手入れでOK)な樹種10選を、樹木医で千葉県臨海地域での植栽管理経験をもつライターのminikiroがご紹介します。
目次
葉色で楽しむ洋風の生垣
洋風のお庭に、目を引く色の生垣があったらおしゃれですよね。ここでは、葉の色が選べる樹種を3種ご紹介します。どれも洋風のお庭では定番で人気がある樹種で、お庭の雰囲気に合わせて色を選んだり、葉の色違いの品種を交互に植えたりと、様々な楽しみ方が出来ますよ。
プリペット(常緑 中木)

緑の葉の“プリペット”、葉の縁が白に近いクリーム色で爽やかな雰囲気の“シルバープリペット”、外側の葉がレモンイエローで内側の葉がライムグリーンの“レモンアンドライム”があります。
どの品種も、小さめの葉と風に揺れる柔らかい枝が爽やかで、5月ごろには甘い香りのする白い花も楽しめます。特にシルバープリペットは花付きが良いですよ。日当たりの良い場所に植えてあげると、葉色も花付きも良くなります。
成長が早いので、花が終わってから冬までの間に全体を刈り込みます。大きくしたくない場合は強めに刈り込んでも大丈夫です。病虫害には強いですが寒さに弱いので、関東以北の地域や寒さが厳しい冬には葉を落とすことがあります。春にはまた芽吹くことが多いので、落葉してもあきらめずに様子を見てくださいね。
トキワマンサク(常緑 中木)

※画像はトキワマンサクの緑葉白花
緑葉白花、緑葉赤花、赤葉赤花があり、葉の色と花の色の組み合わせを選べます。特に緑葉白花は洋風のお庭によく合います。どの品種も葉が細かく、刈り込むと葉が密になるので、しっかりと目隠しの出来る生垣になります。
春には細い花びらの上品な花を楽しむこともできますよ。日当たりの良い場所に植えてあげると、葉付きも花付きも良くなります。
成長が早いので、花が終わったら全体を刈り込みます。病虫害には強いですが寒さに弱いので、関東以北の地域や寒さが厳しい冬には葉を落とすことがあります。プリペット同様、春にはまた芽吹くことが多いので、様子を見てくださいね。
コニファーで楽しむ洋風の生垣
洋風のお庭の定番、コニファー。一年を通して葉が密で、比較的大きくなる樹種が多いので、しっかりと目隠しの出来る生垣を造りたい方におすすめです。11~12月には飾りつけをして、クリスマスツリーとしても楽しめますよ。
ここでは、コニファー系の中でも比較的管理しやすい品種を3種ご紹介します。どの品種も年に1回程度(冬の終わり頃、新芽が出る前がおすすめです) 好みの形・高さに刈り込んでおくと、形が崩れたり大きくなりすぎたりするのを防いで、きれいな樹形を保つことができます。
ゴールドライダー(常緑 高木)

ゴールドの葉が良く目立つ、美しいコニファーです。日向に植えてあげるとゴールドの発色が良く、冬でも鮮やかな色を楽しめます。
コニファー系は大きくなる品種が多いのですが、ゴールドライダーは比較的大きくなりにくく成長もゆっくりなので、狭い場所でも育てやすいのが特徴です。また、病虫害や湿気にも強く、初心者でも育てやすいです。
花で楽しむ洋風の生垣
生垣が葉っぱだけだとなんだか味気ない…と思っている方には、花を楽しめる生垣がおすすめです。季節も感じられて、家族やご近所の方との会話も増えるかもしれませんね。
ここでは、花が楽しめる樹種4種をご紹介します。この中にはしっかりと目隠しの出来る生垣に育つような樹種はありませんが、他の樹種と組み合わせたり、圧迫感を感じさせない敷地の境界として植えたりすることで楽しめますよ。
ブラシノキ(常緑 中木)

初夏に南国ムード漂う赤いブラシのような花を咲かせます。細長く細かい葉は主張しすぎないので、どんな雰囲気のお庭にも合わせやすいですよ。葉が密になりにくいので、圧迫感のない生垣を造りたい方におすすめです。
病虫害には強いですが寒さに弱いので、関東以北の地域では育ちにくいです。放任でもきれいな樹形になりますが、成長が早いので、花が終わってから好みの大きさに剪定しておくと大きくなりすぎるのを防げます。
ヒメシャリンバイ(常緑 低木)

春に梅に似たピンク色のかわいらしい花を咲かせ、秋には黒紫色の実を付けます。新芽が赤いので、春には葉も花も楽しめる生垣になります。シャリンバイと比較して葉が小さく、樹高も高くならないので、1m以下の生垣として楽しむのがおすすめです。
病虫害や潮風にも強く、育てやすいです。成長は遅いですが、花の後に刈り込んでおくと、形が整います。
まとめ
皆さんのお庭の生垣として、似合いそうな樹種、植えてみたい樹種は見つかりましたでしょうか。ある程度まとまった本数を植えることも多く、お客様やご近所の方の目につきやすい生垣だからこそ、お気に入りのものを見つけて、洋風に似合う素敵な生垣を造ってくださいね。
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この記事のライター
樹木医で、千葉県臨海地域での樹木管理経験を持つライターです。
現在は自然豊かな雪国で暮らしています。
個性豊かな植物たちを育てること、眺めることが楽しい!幸せ!癒される…
そんな気持ちが沢山の方に伝わったら嬉しいなと思っています。