害虫駆除の基本!初心者さんでもできる撃退法
庭の健康と美しさを保つための害虫駆除について

美しい庭を保つためには、害虫の駆除が欠かせません。
しかし、初心者さんにとってはどこから手をつけて良いのか分からないことも多いでしょう。
本記事では、初心者さんでも簡単に実践できる害虫駆除の基本をお伝えします。
庭の健康と美しさを守るための効果的な方法を学び、自然と調和した環境を作り上げましょう。
具体的な駆除方法から予防策まで、ぜひ参考にしてください。
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
庭に現れる主な害虫の種類と特徴
蚊

<生息場所と繁殖条件>
蚊は水たまりや湿った場所で卵を産みます。
特に、雨水が溜まったバケツや植木鉢の受け皿などが繁殖場所になりがちです。
<被害の状況>
蚊は、植物には影響はありません。
人が蚊に刺されると痒みを引き起こし、場合によってはデング熱やジカ熱などの病気を媒介することがあります。
場合によっては「刺されて痒い」だけにとどまらない場合もありますので、気を付けましょう。

<駆除方法>
1)水たまりをなくす
2)蚊取り線香や電気蚊取り器の使用
3)防虫スプレーの使用
4)肌の露出を少なくする
ナメクジ

<生息場所と繁殖条件>
ナメクジは湿った場所を好み、夜間に活動します。
特に、雨が多い季節に繁殖しやすいです。
<被害の状況>
ナメクジは植物の葉や茎を食害し、特に若い苗や柔らかい葉を好みます。

<駆除方法>
1)ビールトラップの設置
ビールトラップは、ナメクジがビールの匂いに引き寄せられる性質を利用した方法です。
①容器を用意:
浅いお皿やペットボトルの上を切り取ったものを使用すると良いでしょう。
②ビールを注ぐ:
容器にビールを5cmほど注ぎます。
③設置場所:
ナメクジがよく出る場所、例えば湿った土の上や植物の近くに容器を置きます。
④捕獲:
ナメクジがビールに引き寄せられて容器に入ります。
翌朝、捕獲されたナメクジを処分しましょう。

2)銅テープの使用
銅テープはナメクジが嫌う金属の一種で、ナメクジが触れると不快感を与えます。
①銅テープの準備:
園芸店やオンラインショップで購入。
②設置場所:
鉢植えの縁や花壇の周囲、ナメクジが侵入しやすい場所に貼ります。
③張り方:
囲いたい植物の周りにテープをしっかりと貼り付け、隙間がないようにするのがコツです。
これにより、ナメクジが植物に近づくのを防ぎます。

3)手作業での捕獲
手作業での捕獲は最も確実な方法の一つです。
①夜間の見回り:
ナメクジは夜行性なので、夜に懐中電灯を持って見回ります。
②捕獲道具:
箸やピンセットを使ってナメクジを掴みましょう。
③処分方法:
捕まえたナメクジは中性洗剤を入れたコップに入れます。
ナメクジは這い出ることができず死滅するでしょう。
カミキリムシ

<生息場所と繁殖条件>
カミキリムシは木の幹や枝に卵を産み、幼虫は木材を食害します。
特に果樹や庭木に被害を与えます。
<被害の状況>
木の内部を食害するため、木が弱り、最悪の場合枯死することもあります。
<駆除方法>
1)手作業での捕獲
手作業での捕獲は、カミキリムシの成虫を直接捕まえる方法です。
①捕獲道具の準備:
手袋、ピンセット、網などを用意します。
②捕獲のタイミング:
カミキリムシは昼間に活動することが多いので、日中に見回りを行います。
成虫が飛び回る時期(5月中旬~9月中旬)は、とくに気を付けましょう。
③捕獲方法:
成虫を見つけたら、ピンセットや網を使って捕まえます。
捕まえた成虫は、密閉容器に入れて処分しましょう。
④幼虫の駆除:
幹に穴が開いている場合、針金を使って幼虫を取り除きます。
虫が苦手な方は、穴に殺虫剤を注入するほうが簡単かもしれません。

2)樹皮の保護と定期的な点検
樹皮の保護と定期的な点検は、カミキリムシの被害を未然に防ぐために重要です。
①樹皮の保護:
樹木の幹に保護剤を塗布します。
保護剤は園芸店で購入でき、カミキリムシの産卵を防ぐ効果があります。
②定期的な点検:
樹木の幹や枝を定期的に点検し、カミキリムシの侵入痕や糞を確認しましょう。
③異常の発見:
糞や木くずが見つかった場合、その部分を針金などでつついて幼虫を取り除きます。
侵入痕が見つかった場合は、殺虫剤を注入して駆除しましょう。

3)フェロモントラップの設置
フェロモントラップは、カミキリムシの成虫を誘引して捕獲するための効果的な方法です。
①トラップの準備:
園芸店やオンラインショップでフェロモントラップを購入。
②設置場所:
カミキリムシが発生しやすい樹木の近くに設置します。
とくに、幹の周囲や枝の間に設置すると効果的です。
③設置方法:
トラップを木の枝に吊るすか、幹に固定します。
フェロモンカプセルをトラップ内にセット。
④定期的なチェック:
トラップを定期的に確認し、捕獲されたカミキリムシを処分します。
フェロモンカプセルは定期的に交換しましょう。
アブラムシ

<生息場所と繁殖条件>
アブラムシは新芽や若葉に集まり、植物の汁を吸います。繁殖力が強く、短期間で大量発生します。
<被害の状況>
植物の成長を阻害し、ウイルス病を媒介することがあります。

<駆除方法>
1)自家製スプレー(石鹸水)の作り方
自家製スプレーは、手軽に作れて効果的なアブラムシ駆除方法です。
①材料の準備:
液体石鹸(無香料のもの)と水を用意します。
②混合比率:
液体石鹸を小さじ1杯と水1リットルを混ぜます。
スプレーボトルに入れてよく振ります。
③スプレー方法:
アブラムシが付いている植物の葉や茎に直接スプレーします。
とくに、葉の裏側に注意してスプレーしましょう。
④使用頻度:
週に1~2回、アブラムシが完全にいなくなるまで繰り返します。
石鹸水は植物に優しいため、安心して使用できます。
コガネムシ

<生息場所と繁殖条件>
コガネムシは土中に卵を産み、幼虫は根を食害します。
成虫になると、葉を食害します。
<被害の状況>
幼虫:根の食害で植物が枯れることがあります
成虫:葉を食べて植物の見た目を悪くします

<駆除方法>
1)幼虫の駆除方法(手作業での捕獲)
コガネムシの幼虫は土の中で根を食害するため、早期発見と駆除が重要です。
①土を掘り起こす:
ガーデニングや農作業の際に、土を掘り起こして幼虫を探します。
特に、植物の根元や被害が見られる場所を重点的に掘ります。
②幼虫の捕獲:
白くて太い幼虫を見つけたら、手袋を着用して手作業で捕獲します。
幼虫は土の中に潜り込むのが早いため、見つけたらすぐに取り除きます。
③処分方法:
捕獲した幼虫は、密閉容器に入れて処分するか、鳥などの天敵に与えることで自然に駆除します。

2)土壌の改善
土壌の改善と天敵の利用は、コガネムシの発生を抑えるための持続可能な方法です。
①土壌の改善:
有機質肥料や堆肥を使って土壌を改良しましょう。
健康な土壌はコガネムシの幼虫が生息しにくくなります。
②植え替え:
被害が大きい場合は、植物を新しい土に植え替えます。
植え替え時に古い土をしっかりと取り除き、幼虫を見逃さないようにします。
③定期的な点検:
土壌を定期的に点検し、幼虫や成虫の発生を早期に発見して対処します。
害虫の発生を抑える方法
茂った植物は定期的に選定してスッキリさせる

植物が密集すると、害虫が隠れやすくなります。
定期的に剪定して風通しを良くすることで、害虫の発生を抑えられるのです。
とくに、葉が重なり合っている部分を重点的に剪定し、日光が十分に当たるようにしましょう。
風通しが良くなることで、植物の健康も向上し、病害虫の発生リスクを低減できます。
雑草や枯葉は、こまめに整理する

雑草や枯葉は、害虫の隠れ場所になります。
こまめに取り除くことで、害虫の発生を抑えられるでしょう。
とくに、庭の隅や植物の根元に溜まった枯葉や雑草を定期的に整理し、清潔な環境を保つことが重要です。
雑草は害虫だけでなく、植物の栄養を奪うため、早めに取り除くことで庭全体の健康を保つことができます。
水が溜まったままにしない

蚊の繁殖を防ぐために、水たまりを作らないようにしましょう。
バケツや植木鉢の受け皿の水は、こまめに捨てることが重要です。
雨が降った後は特に注意し、庭のあらゆる場所で水が溜まっていないか確認しましょう。
水が溜まる場所には砂利を敷くなどして、水はけを良くする工夫も効果的です。
これにより、蚊の発生を大幅に抑えることができます。
まとめ

庭を定期的にチェックして手入れすることは、害虫を防ぎ、庭を健康で美しく保つために重要です。
初心者さんでも、この記事で紹介した方法を実践すれば、効果的に害虫を駆除できます。
植物の剪定や雑草の整理、水たまりの防止など、簡単な対策で庭の手入れが楽しくなるでしょう。
この記事のライター
九州在住のガーデニングライター
家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡