【小さい庭・狭い庭】小さい庭でも諦めない!庭木と下草で癒しの庭づくり
枝が広がりにくい庭木と、日陰に強くて葉が美しい下草

こんにちは。
首都圏ガーデナーのライター、ヒカリです。
四方を囲まれた小さな庭で、日陰の美しいガーデンを目指して日々奮闘しています。
小さいお庭でも、木漏れ日あふれる癒しの空間にしたいですよね。
とりわけ都市部などの小さい庭をつくる際の課題は、植栽スペースと日照条件ではないでしょうか。
植栽スペースが限られることはもちろん、四方に隣接する住宅などでお庭が日陰になりがちです。また、ご近所さんにご迷惑がかからないような配慮も欠かせません。
今回は、そんな小さい庭づくりにぴったりな魅力的な庭木とグランドカバーを6種類ずつご紹介します。
ポイントは、枝が広がりにくい庭木と日陰に強く葉が美しいグランドカバーを選ぶこと。
この記事は、お忙しい方のために、目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか、気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
枝が広がりにくいおすすめの庭木6選
小さい庭づくりにおすすめの庭木1:シマトネリコ

つやつやした細かい葉が、魅力的なシマトネリコ。
都市部の住宅のシンボルツリーとしてもはや定番ともいえる樹木です。
軽やかな佇まいは、洋風の建物にもよく似合います。
まっすぐに伸びる幹は2階まで届く高さになり、2階の部屋の窓からも、柔らかい葉と葉の間からの木漏れ日に癒されます。
とにかく強健で、どんなに切り落としても新枝がどんどん出てきます。
そのため、小さいお庭でスペースが限られる場合でも、枝を切り詰めることでスペースに収めることができ、さらに、そのあとも自然と樹形が綺麗に整ってくれるというメリットがあります。
生長しすぎることが心配なら、地植えせず、鉢植えにするのもおすすめです。
鉢に植えることによって株の成長を制限でき、気軽にシマトネリコの美しさを楽しむことができます。
小さい庭づくりにおすすめの庭木2:ハナミズキ

ハナミズキは、都市部の住宅地や街路樹で、桜のあとに目を楽しませてくれる美しい樹木です。
ハナミズキの魅力はなんといっても、春に咲く白やピンクや赤のかわいらしい花です。
秋になると赤い実をつけ、晩秋には紅葉を楽しむこともできます。
真っ赤に染まったハナミズキの大きな葉は、存在感も抜群です。
ハナミズキは、成長もそれほど早くなく、枝もさほど広がりません。
小さい庭でも何の心配もなく育てることができるでしょう。
ハナミズキが1本あるだけで、四季の移ろいを十分味わうことができ、癒しの庭
の主役となってくれますよ。
小さい庭づくりにおすすめの庭木3:ヒメシャラ

滑らかで、思わず触りたくなるような赤褐色の幹をもつヒメシャラ。
幹も枝も細く繊細な佇まいは、高原の爽やかな風を呼び起こす雰囲気を醸し出しています。
小さくて薄いひらひらした葉が風に揺れている様子を見ていると、だんだん心がリラックスしてきます。
まさに、癒しの庭にぴったりな樹木です。
6月には白く小さな花が咲き、秋には赤や黄色に紅葉する葉が冬の訪れを教えてくれます。
株立ちの幹はまっすぐ伸び、枝も広がらないので、特に狭い場所におすすめです。
手入れや剪定をしなくても端正な樹形が維持できることもあり、都市部の住宅街でも、シンボルツリーとしてよく使われている樹木です。
小さい庭づくりにおすすめの庭木4:ツリバナ

ツリバナは、味わい深い樹木です。
華奢な枝ぶりが柔らかい印象を生み、優しい雰囲気を醸し出してくれます。
春にとても控えめに咲く花は、見逃してしまいそうなほど小さいのですが、その可愛らしさといったら他にはありません。
花が終わると、緑色の実をぶら下げます。
実は秋に向けて熟していきますが、イヤリングのようにぶら下がってゆらゆらと揺れる光景は、とてもチャーミングです。
その実は、秋には真っ赤に色づき、冬まで鮮やかな赤を楽しませてくれます。
紅葉もまた格別。
自己主張せずにひっそりと存在し、庭に癒しの空間を作ってくれる、最高の樹木です。
一点だけ注意点として、西日の当たらない環境に植えるのが良いでしょう。
小さい庭づくりにおすすめの庭木5:ナツツバキ

ナツツバキは、滑らかな質感のある美しい幹と、5~6月頃に咲く大きくて存在感のある白い花が魅力的な樹木です。
生長するにつれて樹木の幹の皮がはげ落ち、茶褐色と灰褐色の独特な美しい模様が出てきます。
つるんとした木肌はひんやりとした感触で、庭に涼しげな印象を与えてくれます。
同じ仲間のヒメシャラと比べると葉張りがありますが、比較的コンパクトで、剪定をしなくても端正な樹形が維持されます。
秋には黄色から赤く紅葉していく姿も美しく、落葉すれば、庭一面に秋色が広がります。
四季の移ろいを味わうことができる、おすすめの樹木です。
小さい庭づくりにおすすめの庭木6:ヤマボウシ

ヤマボウシの魅力は、なんといっても緑の葉と美しい花を同時に楽しめるところでしょう。
初夏、葉が出そろった後に白い花をつけます。
この花は、比較的花の鑑賞期間が長いことも特長です。
花は上向きにつくので、2階から見下ろせるような場所に植えると美しさを満喫できます。
そよそよと風に揺れる緑の葉とかわいらしい白い花が咲いている様子は、まさに雑木林の中にたたずんでいるよう。
秋には食用にもできる大きな実をつけ、紅葉も楽しめます。
単木もありますが、株立ち樹形の方が主流で、剪定で枝を透かしながら育てると、風に揺れる野趣あふれる樹木になります。
日陰に強く葉が美しいおすすめの下草6選
小さい庭づくりにおすすめの下草1:マホニアコンフューサ

涼しげな細葉が特長のマホニアコンフューサは、お庭にスマートでエレガントな雰囲気を醸し出してくれます。
繊細で陰影のある細葉は、日陰の庭に奥行きを与え、どんな場所でもセンスアップさせる力を持った、不思議な魅力の植物です。
秋になり、花径を伸ばし黄色い穂のような花を放射状に咲かせる姿も、とても美しいです。
スタイリッシュで切れ味よく、凛とした佇まいのマホニアコンフューサ。
その美しさに、お庭を眺めるたびにうっとりしてしまうことでしょう。
丈夫で病害虫も少なく、どこで切っても新芽を出してくれます。
洗練されたお庭をめざしたいのなら、ぜひおすすめの植物です。
小さい庭づくりにおすすめの下草2:ギボウシ

昔から、日陰にある美しい植物といえばギボウシ。
特に日陰になりやすい場所に植えることをお勧めします。
冬に地上部が枯れてしまいますが、春になると芽吹き、梅雨の時期にはつやつやとした美しい葉に生長します。
ギボウシは本当にたくさんの種類があり、葉の色や模様もバリエーションに富んでいます。
庭木の薄暗い株もとに明るい色のギボウシを植えれば、つるんとした優美な葉がまるで発光しているかのように輝きを放ちます。
初夏に株の中心から茎を伸ばして咲く花もかわいらしく、白や薄紫などの色も様々で、香りのある種類もあります。
スタイリッシュにもなり、ナチュラルにもなり、建物や外構の雰囲気に溶け込みつつも存在感を放つギボウシは、庭に取り入れて間違いなしの植物です。
小さい庭づくりにおすすめの下草3:ヒューケラ
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カラーリーフとして、小さい庭や日の当たらない場所に彩りを添えてくれる代表選手といえば、ヒューケラです。
銅葉といわれるシックなブロンズカラーが代表的ですが、他にもミントグリーンやモスグリーン、黒やシルバー系、暖色のオレンジ系、そして斑入りまで、その豊かなバリエーションが人気の秘密です。
耐陰性が強いので、庭木の下や、建物や塀の際などでも、色彩を生かして日陰の庭に華やぎを添えてくれます。
ヒューゲラの魅力は、カラーリーフだけではありません。
5~6月、細い花径をすうっと伸ばした先に、鐘型の小さな花が穂状になって次々と咲きだす姿もとても素朴で美しく、癒しの風景になります。
小さな庭の彩りの中心として、ぜひお庭に取り入れてみてください。
小さい庭づくりにおすすめの下草4:クリスマスローズ

日陰でうつむきながら品のよい花を咲かせるクリスマスローズは、洋風にも和風にもよく合う植物です。
1~4月にかけての花の少ない時期に、長い期間美しい花を咲かせることが最大の魅力です。
冬の庭は、地上部が枯れている植物や落葉している樹木もあり、潤いの少ない状態になってしまいがち。
そんな中で、クリスマスローズの花の存在は冬庭のフォーカスポイントとなり、休眠中の植物たちに代わって、お庭の主役として気高く存在してくれます。
冬の庭の彩りとして、ぜひおすすめしたい植物です。
小さい庭づくりにおすすめの下草5:ヘデラ

ヘデラは、どんなどころもたちまちおしゃれな空間にしてくれる、初心者ガーデナーの強い味方です。
一年中緑を絶やさず、場所も選ばず元気に育ちます。
剪定も好きな時期に好きなところを切れば、好きな形に簡単に変えられます。
切った枝をお気に入りのコップに挿せば、おうちの中でも素敵なインテリアに。
葉の色や模様の入り方で様々な種類がありますので、他の庭木との相性も考えながら選んでみましょう。
地植えにすれば優秀なグランドカバーになりますが、寄せ植えにして鉢から下に垂らしても、おしゃれな演出ができます。
小さい庭づくりにおすすめの下草6:ブルーパシフィック

鮮やかで青々とした緑が美しいブルーパシフィックは、チクチクした葉先をした針葉樹(コニファー)の仲間です。
這うように生長するので、段差のあるところをうまく利用して、下に向かって垂れ させてみたり、庭のフェンスや生垣に這わせたりしても素敵です。
適宜剪定してボリュームを出していけば、密に地面を覆い、庭木の株元を美しく演出してくれます。
まさに、シンボルツリーのグランドカバーとして最適です。
個性の違う他のグランドカバーと組み合わせて、立体的なお庭づくりを実現しているお宅も多く見うけられます。
丈夫で管理も簡単、1年中緑で庭をおしゃれに飾ってくれる、おすすめの植物です。
まとめ
癒される小さな庭づくりにおすすめしたい、庭木とグランドカバーをご紹介しました。
どの植物もそれぞれの魅力があり、迷ってしまうと思いますが、どれを選んでも都市部の小さな庭にぴったりくる、選りすぐりの12選です。
小さいからと諦めないで、ぜひあなたのお庭でも、木漏れ日溢れる癒やしの空間を目指して見ませんか。